結城アンナ/ゆうきあんな
1955年、スウェーデン生まれ。10代からモデルとして活躍。夫は俳優・岩城滉一氏。60歳を迎え芸能活動を再開。自身の著書やSNSで心地よいライフスタイルやファッションを発信。そのシンプルで自然体な暮らし方は世代を超えて支持されている。現在は雑誌のカバーモデルなど多方面で活躍中。著書『Anna’s Cookbook 季節の食卓』(主婦と生活社)。
Instagram:@ayukihouseも人気。
最新のクウネル11月号「60歳からの幸せのルール」にも登場いただいた結城アンナさん。誌面では綴りきれなかった家族について、今回はお子さんのお話をお届けします。
自信もなかったから「ちゃんと子育てをしなくてはいけない」と奮起!
「21歳で娘を出産しました。今思うと、子育てについて知識が足りなかったと感じることはたくさんあります。誰でもそうかもしれませんが、『もうちょっとこういう風にすればよかった』と、思うことばかりですね」
21歳で母親になったという結城アンナさん。なんともお若い……。
「子育てはもちろん初めて。とても大事なことと同時に、自分の親としての自信がなかったので、ちゃんとした子に育てなくてはいけないと。お行儀、言葉使い、甘やかさないと、厳しく育てたんです。おかげで強い女性になっちゃって(笑)」
強い女性、素敵ではないですか!
「どうかしら!?娘は大学を卒業して、お金もほとんどないのに、一人で海外に行っちゃったんですよ。ヨーロッパに住んだりして。もちろん心配でしたけど『強く育てたから大丈夫』と思ってました。でもね、そこまでしなくてもいいかなぁって(笑)」
大人同士、干渉はしません。昔でなく、今を大事に幸せに。
そんなふうに冗談めいて話す結城アンナさんですが、今は娘さんとどういう関係性を築いているのでしょう?
「娘とは離れて暮らしているので、リモートで連絡を取り合っています。彼女が私に相談するというよりは、私が彼女に相談することが多くて。例えばSNSの話とか、コンピューターの話とか、向こうは知識が豊富なので、私のわからないことを教えてもらっている感じですね」
日本と海外、すぐに会えない距離で暮らしていると、心配のあまり干渉しがちになりそうですが‥‥‥。
「干渉?ないですね、大人同士ですから。それに自分たちのことで精一杯だもの。娘が小さかったときはかわいくて、それはそれで幸せでした。でもね、昔がよかったとかじゃなくて、今を大事にしたい。昔ばかり大事にしてたってしょうがないもの。そういうことを、『ごはんとベッドとご主人様がいれば最高!』といつも今を大事している愛犬のオジーから学んでいます」
クウネル世代同様に、お子さんのこと、子育てのことにいろいろな思いを抱いている結城アンナさん。次回は、夫婦についてお話いただきます。
写真/加藤新作 編集・文/河田実紀