千葉・勝浦で避暑?東京から90分。ショートトリップにおすすめです

勝浦朝市の魚屋

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの松永加奈さんの大人の遠足レポート。涼しく(東京より)、海が楽しめ、魚もおいしいと、満足度大。東京から夏のショートトリップにぴったりなようです。

週末を利用して、千葉の勝浦へ行ってきました。勝浦までは東京駅から特急列車で約1時間半、ショートトリップにぴったりの距離感です。

旅先を決めた頃、各地は記録的な猛暑(と毎年言われている気がしますが)。「あついーあつすぎるー」とふらふらしながら、当然、勝浦も…とお天気アプリを見ると、東京より気温が低く、連日チェックしてもずっと30度以下(東京が40度くらいあったときでも)。その後、「勝浦は100年猛暑日なし」というニュースを目にしてびっくり。海水温と地形の関係で、沖合から涼しい風が吹いて気温が低くなるのだそうです。千葉の海沿いに避暑地があるとは知らなかったー。

房総特急列車わかしおの先頭
東京駅から房総特急列車「わかしお」で勝浦へ。ディズニーランドがある「舞浜駅」の京葉線と同じホームを利用します。

アジフライに舌鼓!


正午過ぎに勝浦駅に到着し、まずはお昼ご飯。今回の旅の目的は「お魚を食べること」。そこで、鮮魚店がやっているお食事処『おぎの』さんへ。地物の金目鯛の煮つけやアジフライ、漬けがたっぷりと盛られたまかない丼をいただきました。鮮度のいいお魚を口に運びにんまりしながら、気になったのはメニューに書かれた「灰干し」という言葉。食後にお隣の鮮魚店で訊ねると、「灰干し」とは火山灰の中で長時間かけて水分を抜き、濃厚な旨味が味わえる干物を作る製法なのだそう。こちらでは灰干しの鯖を仕入れていると聞き、 翌日帰る前にまた伺うことにしました。

勝浦おぎののアジフライ
肉厚で食べ応えのあるアジフライに、ビールも進みます。
勝浦おぎのの金目鯛の煮付け
金目鯛は、しっかりしたうま味も食感も抜群。それにしても、煮つけのタレってどうしてこんなに美味しいんでしょうねえ。
勝浦おぎののまかない丼
1日5食限定のまかない丼は、間違いないおいしさ。
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避暑地の涼風に癒やされて
夜はお寿司と名物なめろうを


街の中をぶらぶら歩き、高台にある宿泊先へ向かう道すがら、あちこちから涼しい風が吹いてくるのを感じて「これが避暑地をいわれる所以か」と納得。湿度はありますが、ふっと通り抜けていく天然の涼風は、都心では味わえない贅沢です。実際、宿泊するレジデンスのベランダに出ると「わー、涼しい!」。今朝までの猛暑はどこへやら、冷房をつけることなく窓を開け放ち、のんびりとお昼寝。うーん、ありがたい…。

勝浦の景色
住宅街に暮らしているので、窓から海が見えることが、すでに休日気分を上げる非日常感です。

鳥の声を聞き、海を眺めて過ごしながら、さて夕飯はどうしようかな(注:今回は食が目的)。せっかく勝浦に来たので、やはりお寿司を食べねば、いや食べたい絶対。というわけで、『鮨 成田家』でお寿司を。勝浦名産「なめろう」やサザエの味噌漬け、自家製のイカの塩辛をお供に地酒をいただく、まさに至福です。お店の大将から、勝浦のトピックや漁業事情、市場の様子などいろいろなお話を伺って、おいしいお寿司とともに楽しい時間を過ごしました。

勝浦にある成田家のなめろう
漁師町の郷土料理「なめろう」は、作り手によって仕上げ方が違うそう。こちらは程よい食感で食べ応えもあり。
勝浦にある成田家のお寿司
地物のお刺身と、こちらのお寿司を。おいしさはいわずもがなで、〆にあら汁もいただき大満足。
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地元の方との交流も楽しい朝市


翌日は、400年以上続くという朝市へ。地元で獲れた魚や野菜のほか、雑貨、コーヒー、パンなども並びます。私のような観光客の姿もありますが、おなじみさんがいっぱい。その様子に、長い間、朝市が地域の人々の台所になっていることが分かります。「これ形が悪いけど味はいいのよ、50円にするからどう?」「えー、じゃあいただいちゃおうかなー」なんて、お店の方とのやりとりも朝市ならでは。地域密着で日常に溶け込んでいる朝市は、食材から風土や文化が見える楽しさもあるなと思います。

勝浦朝市入り口
400年以上の歴史がある勝浦朝市。週によって場所が変わります。
勝浦朝市のおばあちゃん
ミョウガを購入したお店にて。カートをひいた常連さんもやってきました。
勝浦朝市の魚屋
眺めていたら次々と運び込まれて来ました。フレッシュで安い、さすが朝市。
勝浦朝市の干物
もちろん干物もたくさん並んでいます。
勝浦朝市のトマト
思わず足をとめた真っ赤なトマト。とーっても甘くておいしかったです!
勝浦朝市の学生さん
近くにある大学の留学生と思しき学生さんの英会話コーナー。
勝浦朝市のコーヒー屋さん
コーヒー屋さんも出店。ほかに、パン屋さん、おにぎりやさんなども。
勝浦の猫ちゃん
「こら、どきなさーい!」とおばあちゃんたちが下からせっついても、すーんとどこかを眺めている猫ちゃん。飼い猫なのかノラなのか、港町のせいか、猫ちゃんをよく見かけました。
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青い海とB級グルメもチェック


勝浦では「勝浦タンタンメン」をB級グルメとして売り出し今年で10周年…ということを着いてから知ったのですが、何となく食べる機会を逃したまま。そこで、アンテナショップで見つけた「マリンバーガー(シイラのフライバーガー)」のタンタンメンソースを食べてちょっと気分を味わいました(次回はぜひ本品を食べねば)。涼しいとはいえ陽射しは強く、かき氷を食べて熱を冷まし「そういえば海に近づいていない」と海岸へ。釣りや海水浴目的に訪れる人が多い中、どちらもやらない我が家は、青い海と砂浜と人々の歓声にさらっと触れるだけ。でも、こちらも夏っぽい気分は味わいました。

勝浦タンタンメンみやげ
後から友人たちに聞いたら、みんな知っていた「勝浦タンタンメン」。実際に食べるのは次回にして、その味(ふう)のお菓子をおみやげに。
勝浦名物マリンバーガー
「マリンバーガー」のタンタンメンソース。確かにソースがちょっとピリ辛でした。ちなみに中身はシイラのフライです。
マックスコーヒーピーナツバター
千葉といえばピーナツとマックスコーヒー。その2つが合体した「マックスコーヒーピーナツバター」。食べてみたところ、まさしくあの甘いマックスコーヒーの味!
かき氷屋さん
前日通りかかり行ってみたかったかき氷屋さん。量もふわふわ氷もお値段(200円)もベストでした。これはパイン味。クリームソーダなどメニューが充実で地元でも人気のようです。
浜辺のブランコ
海へ向かう途中にも、親子サーファーの姿あり、釣り人の姿あり。海岸はかなり賑わっていました。カッと照り付ける太陽に「これは海に入らないとねえ…」とついぽつり。
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おみやげは絶品の灰干し鯖


帰る前のお昼は、前日と同じく『おぎの』。お刺身定食をいただいてから、鮮魚店で件の「灰干し鯖」を購入しました。車で大量に買いに来るお客さんもいるそうで、たっぷりの大根おろしを合わせるのが断然おすすめだとか。氷と灰干し鯖が入った発泡スチロールの箱を抱えて東京へ戻り、グリルしていただいた初めての「灰干し」。脂とうま味がたっぷりで、ぎゅうっと凝縮されたそのおいしさに驚きもお箸も止まらない! 極上の味わいに、〆まで魚を堪能した旅になりました。

灰干し鯖
特殊なフィルムで包み火山灰の中で水分を取る灰干し。こんなにジューシーな干物は初めて食べました。

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