【人付き合いで疲れないコツ】人見知り&心配性あるある、あなたも思い当たるフシはある?
〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー、整理収納アドバイザーでエッセイストの青木美詠子さんの「人付き合い」についての記事。自称「人見知り」の方々を招いてセミナーを開いたときの話を綴ります。【人付き合いで疲れないコツ】人見知りで心配性な性格を肯定したらラクになりましたに続いて、第二弾です。
同じ気持ちの人と分かち合いたい!
2019年から、自宅でセミナーを不定期に開催しています(コロナ禍は中断)。せっかく整理収納アドバイザーの資格を取ったので、何かせねば、と勇気を出して始めてみました。
ついに今年は「人見知りの会」というセミナーを2回開催しました。私自身が人見知り&心配性なので、気持ちをわかち合ってみたかったのです。
そのきっかけはテレビ番組『アメトーーク!』の「人見知り芸人」の回や、『午前0時の森 おかえり、こっち側の集い』(※2024年3月終了)。出演者が話す人見知りエピソードに「わかる!こんな会いいな」と激しく共感しました。
人見知り&心配性あるあるで盛り上がる
でも「人見知り」だけに集まってくれるのか、と長いこと悩みましたが、「えい!」とやってみたら、5名、3名と集まっていただき感動でした。
当日は「こんな会にようこそ(笑)」と私が話し始め、さしさわりのない自己紹介後、人見知りエピソードを順番に話していきます。
たとえば…
・立食パーティーが苦手
・会社の女性トイレが苦手
・電車で長く一緒にならないよう、うまく別れる
・宴会でトイレ後に自分の席がなく、どこに座れば…
・トップバッターは苦手で、二番手や隅っこが好き
とか。
心配性のエピソードでも、
・LINE文面や、相手の返信の意図をずっと考えてしまう
・「もしこうだったら」の妄想が止まらない
・心配して助言したら、「考えすぎだよ」と笑われる
・準備しすぎで「持ち物が多いね」と言われる
・心配してる間に他の人は親しくなっていて、しゅんとする
とか(主に私のエピソード)。
どの話も「わかります!」「私もです!」の嵐で盛り上がりました。私だけかな、という妙な話でも「あります!」と言ってもらえ、報われました。
過去に言われたことで小さな心の傷がずっとあるという話でも、「それは忘れないですよ」とか、みんなで言い合ったり。解決策を求めるわけではなく、「ただ聞いてもらう」癒しってあるんだなと思いました。
人見知りは克服するべきもの?
また「人見知り」と検索すると、たいてい「克服」という言葉とセットだという話も出ました。そこから最近、私が思う「人見知りは克服しなくてもいいのでは」という話を。
なぜなら人見知りや心配性には、その性格の裏に「優しい。慎重。人の心を察する。準備を重ねる」などの良い面があると思うから。だから逆に長所でもある、という内容です。
また「明るすぎを直したほうがいい」とはあまり言われないのに、「人見知りは直したほうがいい」と一般的に思われているのは、なんだか不公平な感じもしていて。人見知りって変えないといけないような、ひどい性格ではないし、今のままでいいんじゃないでしょうか。
後日、参加者の方からご感想をいただくのですが(ブログに掲載)、「人見知りは克服するものではないですね」とか、「人見知りバンザイです」とかいう言葉もあり、嬉しくなりました。
でも日常の生きづらさは小さく改善もしたいので、この性格のままラクに考えられる方法や、自己防衛策も長年積み上げてきました。昔の自著『大人になっても、悩んだりしていいですか?』にまとめましたが、これで悩むことも私はぐんと減っています。
実はあの人だって人見知り、かも?
最後に、この会をやってみて強く感じたのは、同じ立場の人間が気持ちを話し、「ひとりじゃない。仲間がいる」とわかるって本当に大きいんだ、ということ。私も時々「どこかで、あの皆さんも頑張ってるな」と思います。なんだか心強いのです。
知り合いに「人見知りの会、気になってます」と言われることも。「え、人見知りでした?」と聞いた時からの同士感がはんぱないです。「よかったらぜひ。おもしろいですよ」と談笑。世界の隅っこから「この性格はいいんだよ」と小さな旗を振っていきたい気持ちです。
SHARE
この記事の
プレミアムメンバー
青木美詠子
1963年生まれ。整理収納アドバイザーの資格をもち、不定期にさまざまな自宅セミナーを開催。個人へのお片付けサービスも行う。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。
https://www.aokimi.com/
Instagram:@aokimieko1616