子どもが独立した、介護を卒業した。仕事や、暮らしの大きさを年齢に合わせてアップデートした……。「60歳は、人生何度目かの転換期」と、ワクワクするマチュア世代がたくさん。積み重ねた経験と知識を糧に、新ステージを軽やかに歩んでいます。「自分が主役」のこれからの人生、幸せで過ごすためのコツやルールは?素敵なあの方たちに教わりました。
ベッドに入って、目をつむり、今日あった嬉しいこと、楽しかったこと、しあわせだと思ったことなどを三つ選ぶのです。───『今日もごきげんよう』(マガジンハウス)より
人間誰しも1人で生まれ、1人で死んでいく。自分を幸せにできるのは自分だけ。自分を楽しみ、愛しむ。それはいくつからでも遅くはありません。
朝晩、仏壇に手を合わせています。朝は「今日も一日がんばります」、夜は「今日も一日ありがとう」と報告することで、気持ちに区切りがついています。
「興味があること、やりたいことは、先延ばしせずすぐに実行する」年齢を重ねるにつれ 、腰が重くなったり忘れっぽくなってきたのでできるだけすぐに計画を立てて、行動するようにしています 。
山本浩未/やまもとひろみ
58歳 ヘア&メイクアップアーティスト
「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信する人気メイクアップアーティスト。ポジティブになれる美容理論にファンも多い。
「よく眠り、体力をつけて、健やかでいる」どんなに意志の力で、「いいことしよう」「ご機嫌でいよう」と思っても、睡眠不足だったり、疲れたり、体調が悪いとイライラしてしまいます。この年齢になって、頭や心よりも、体を整えた方が、幸せ度があがるなあと感じてきました。
60歳からは人生二周目。自分や人との付き合い方が上手になっているはずです。これまでの学びや経験を生かして自分自身が心地よい生き方に変えていきましょう。
中園ミホ/なかぞのみほ
63歳 脚本家
『Doctor-X 外科医・大門未知子』『西郷どん』など数々のヒットドラマを手がける。最新作は『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)。
『クウネル』2022年11月号掲載
イラスト/田室綾乃