パリの中心地5区から、2年前に現在の住まいである郊外のモンルージュに引っ越したというマチルド・ブルトーさん。北欧家具を扱う仕事柄、お部屋もシンプルな北欧風です。一つ一つにストーリーのあるマチルドさん宅のインテリアをご紹介しながら、センスの良い部屋づくりのコツをお聞きしました。
Mathilde Bulteau/マチルド・ブルトー
「La Boutique Danoise」プレス。ソルボンヌ大学卒。2017年までフレンチヴォーグでC・ロワトフェルドら、名編集長のアシスタン トを務める。2021年末からデンマークの家具などを扱う現職に。 www.laboutiquedanoise.com
「子供の成長に伴い、広さを求めて郊外に移りました。アパルトマンの最上階ですべての部屋がバルコニーに面し、 見晴らしの良さと明るさが魅力です」
インテリアは、子供の頃の思い出をめぐる、シンプルな北欧風に。
「上質な木の素材の家具や、ラグ、器など、ノルウェー人の気質である頑固 なまでに変わらないスタイルを継承しつつ、私が好きな写真やアート、色使いで現代的なアレンジを加えました」
一見、シンプルでミニマムな北欧スタイル。でもグリーンを飾り、温かみ のあるファブリックや小さなオブジェを並べたインテリアには、そこで過 ごす家族団欒の温かな風景が浮かびます。
「インテリアで大切なのは『見慣れた空間づくり』だと思います。静かで心安らかに、気分がリラックスするインテリア。私にとってそれは北欧風。 子供の頃の家族との思い出に通じ、いつでも温かな空気を運んでくれるからです」
マチルドさんに、部屋をセンスよくまとめるコツも伺いました。
「母がものをたくさん持つ人だったので、その反動で私は極力ものを少なく、 シンプルに暮らすのが好きになりました。本当に好きなものしか買わない、置かない。それが部屋をすっきりセンスよく見せるコツかもしれません」
写真/篠あゆみ コーディネート/鈴木ひろこ 編集・文/今井恵 再編集/久保田千晴
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