パリコレデビューから40年、現在も第一線で活躍する島田順子さん。 本来の素晴らしい魅力に、パリで培われたセンスが加わり、更新し続けるパワーの源は?島田さんのおしゃれと仕事のこと、これまでのこと、そして今を連載でお伝えしていきます。
◎島田順子として80年
55年前にフランスに渡った若き女性、 島田順子さん。憧れのパリで暮らし、 ひたむきな情熱と人との出会いに恵まれて、仕事をして、恋をして、逞しく 自由に生きてきた人です。「気がついたらこんな年齢になっていて、自分でも驚く」という80歳。その純粋な心は当時と変わらず、パリ郊外の家で仕事の傍ら、自然の美しさに感動し、心満たされる日々を過ごしています。
◎『JUNKO SHIMADA』のデザイナーとして40年
これまで80回発表してきても満足することは一度もなくて、「次回はもっとよくなるかも」という期待が、パリコレクションを40年続けてこられた原動力だといいます。そんなふうに前を向いて走り続けてきたデザイナーとしての島田さん。「まだ続けていてもいいのかしら」と思いながらも「デザイン画を描き出すと嬉しくて」、次なるコレクションのアイデアが生まれます。
島田順子/しまだじゅんこ
千葉県館山生まれ。1966年渡仏。1981年「JUNKO SHIMADA DESIGN STUDIO」を設立。同年パリで「JUNKO SHIMADA」の、東京で「49AV.junko shimada」のコレクションショーを行う。以来2021-22AWでパリコレクション発表が80回目に。
『ku:nel』2021年9月号掲載
写真 Ylias Nacer(島田さん)/協力 中西千帆子、島田今日子/編集 黒澤弥生
◎そのほか気になる島田順子さんの記事
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