パリ在住5年目のクウネル・サロン メンバー・松永加奈さんが、フランス流コミュニケーションの基本を教えてくれました。大切なのは大きな声でボンジュール!そしてにっこりスマイルだそうです。
「こんにちは」から始まるあいさつは、フランスでも大切なコミュニケーションツールです。知り合い同士のコミュニティだけではなく、日常のさまざまなシーンで「ボンジュール(こんにちは)」を使います。
バスに乗るときは運転手さんに、お店に入るときは店員さんにこちらから「ボンジュール」とごあいさつ。日本ではお店の方から「いらっしゃいませ」と声がけされますが、フランスでは「お邪魔します」という気持ちを込めて、お客さんからあいさつします。
訪問先のアパートやオフィスビルでは、すれ違う人に「ボンジュール」。もしエレベーターに誰かがいれば、見知らぬ人同士もあいさつを交わします。そして、どのあいさつでも大切なのは、相手の目を見て、声に出して言うこと。
日本には「会釈」という文化がありますが、フランスでは必ず声に出して伝えるのがマナーです。さらに、ちょっと笑顔がプラスされれば完璧! 黙っていると「感じが悪い人だな」と思われてしまうので、パリ生活を始めた当初はいつも緊張しながら、少し前のめり気味にあいさつしていました。でも毎日のことなので、今ではすっかり習慣になっています。
ほかにも、カフェでオーダーしたものが運ばれてきたときや、ドアを抑えてもらったときなど、何かとよく使うのが「メルシー(ありがとう)」。それに対して「ジュヴゾンプリ(どういたしまして)」と返すのがおきまりですが、ここにウインクのおまけが付くことも。こなれた感じがなんだか素敵で、「いいなあ、いつか私も」とひそかに思っていますが、さすがにこのテクニックは上級すぎて、まだ実践にはいたっていません。
なにはともあれ、あいさつを交わせばお互いに気分良く過ごせて、距離も縮まるというもの。フランスではぜひ大きな声で、いつでもどこでも「ボンジュール」!