部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。奥村麻利子さん(前回はこちらより)のバトンを受けてご登場いただくのは、静岡県にある人気雑貨店「sahanji+(サハンジプラス)」のオーナー、河村奈穂さんです。
奈穂さん・暮らしのルール
1)夫婦の役割を決めない。それぞれが無理せず気持ちよく、うまく回ることが一番。
2)インテリアは生活感を排除しすぎない
3)なにかに行き詰まったら、とりあえず食べる、寝る、ひと呼吸おく
小4の息子と夫の3人で、静岡県に暮らす奈穂さん。自宅から車で30分のほどの場所でお店を営んでいます。街並みに溶け込む素敵なご自宅は、建築家の堀部安嗣さんによる設計です。最初に堀部さんの設計事務所を訪れてから竣工まで3年、そして住み始めてから約2年。家づくりを通してこれからの人生を何を大切にどう生きたいか、深く考えるようになったといいます。
「堀部さんの”記憶の継承”や”懐かしい未来”という考えに触れ、この地で生きると決めた人生の選択を改めて肯定してもらった気がして、自分の軸がどっしり定まりました。私が生まれ育ったこの街で過ごした記憶をそのまま、息子も家を通して追体験できることがいいなと思います。ステイホームのなか、心身ともに安心した気持ちで過ごせるのはこの家のおかげ。この慣れ親しんだ環境と、愛着のある家を誇りに生きていけたらと思っています」
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profile
河村奈穂/かわむらなお
静岡県静岡市にある、「sahanji+(サハンジプラス)」店主。幼稚園教諭を経て、2006年に祖母の一軒家を改装し、雑貨、服、生活回りの道具を扱う店としてスタート。現在は企画展期間のみオープン。今後は建築家・堀部安嗣氏設計による新居の一角で、「サハンジプラス」サテライトショップも展開する予定。
奈穂さんがバトンを渡すのは、パリでカフェ「Dreamin Man」を営む松崎裕衣さん。なんと高校生の頃から「サハンジプラス」に遊びにきていたお客さんだったそう。奈穂さんが”お菓子もファッションのセンスも抜群”と絶賛する、裕衣さんのパリでの生活、どうぞお楽しみに!(次回は10月下旬公開予定)