【眠りと寝間着のクリエイター】吉田豊子さん/30年で2万点の製品開発に参加。その2

クウネル世代のカッコいいクリエイターを紹介する「クリエイターズ・ファイル」。

今回は30年以上大手インナーメーカーでナイトウェアやリラックスウェア製作に携わり、2023年4月に日本産ルームウェア『衣香舎IKOUSHA』を立ち上げた、眠りと寝間着と部屋着のクリエイター吉田豊子さんのお話を全3回にわたってお届けします。その1:【眠りと寝間着のクリエイター】吉田豊子さん/34歳単独出産。今年66歳で起業に続いて、その2は吉田さんのライフスタイルをご紹介します。

PROFILE

吉田豊子/よしだ・とよこ

眠りのデザイン研究室・衣香舎IKOUSHA主宰

20代で着物の仕事に携わり日本の美意識に触れ、ニュー着物の普及や芸能人のコスチュームを手掛ける。その後、百貨店での快適なホームスタイルの売り場作りに参画。フリーランスで30年以上ナイトウェアやリラックスウェアを作る現場に入り2万点以上の製品の開発に参加。眠りとパジャマの関係性を追求し、寝る時のパジャマに着替える習慣を提唱。その経験を活かして日本の暮らしを豊かに過ごすために『眠りのデザイン研究室』、素敵な寝間着と部屋着と毎日着を提供する『衣香舎IKOUSHA』を2024年10月31日から本格始動。

宝くじで10億円当てても仕事は続ける

上質の素材、すべてを国内生産にこだわったルームウェアブランド『衣香舎IKOUSHA』を運営し、商品のデザイン、販売も一手に行う吉田豊子さん。
そんな母を傍らで見つめ続ける娘さんが言います。

「母と一緒に旅行に行ったり、遊びに行った記憶はないんです。外でも家でもずっと仕事。大変なこともたくさんあったと思います。でも、楽しそうに仕事をする姿を見ては『他の家のお母さんとなんだか違うな』と思っていました。

あるとき、『宝くじで10億円当たっても仕事はするの?』と聞いたんです。『仕事は続ける!』即答でした(笑)

そんな母を見て育ったら自然と自立心も養われ、自分で何かを選択をする力もついたのかもしれませんね」

仕事場に向かう吉田さん。「この籠バッグがポイント。フワッとしたスカートにブーツを合わせるのも好きですね」

娘さんの話にもどこ吹く風の吉田さん。

「子育ても家のことも、同居していた母と姉が完全サポートしてくれて、存分に仕事ができました。本当にありがたいことです。

ついこの前、初めてプライベートで四国を旅行しました。ただ、素敵な雑貨やさんを見つけては『ここに衣香舎の商品を置いてくれないかしら?』なんて、すぐに仕事脳に(笑) 根っからの仕事好きなんですね。一生はたらいていたいもの」

朝起きてから寝る時までずっとおしゃれを楽しみたい

服はもちろん、アクセサリー、靴にバッグ、眼鏡など全身でおしゃれを楽しむ吉田さんのファッションを拝見したいとリクエストしたところ‥‥‥快諾いただき、スナップ撮影を実施!

休日、友人と待ち合わせてランチに。「デニムにパンツを合わせるのがカジュアルスタイルでは多いですね。大好きなゴールドを小物で取り入れ、アクセントにしました」

「ストライプのジャケットは『よし、行くぞ!』と気合いを入れて臨む仕事のときに活躍しています」。黒のバッグとブーツで全体を引き締めて。

家ではスウェットの上下でリラックスすることが多いそう。「帰宅してまず、部屋着に着替えてオンからオフに気分を切り替えます。こういうカジュアル素材は気持ちもほぐれますね」

「このストライプのトップスとパンツのようなデザイン性があれば、別々に着回しができて少し近所まで外出できます」

こだわりのファッション拝見!

こだわりのファッション小物も拝見! シンプル×ゴールド×デザイン性に特化した吉田さんコレクションです。

ほんの一部の眼鏡コレクション。「リーディンググラスも最近はおしゃれなものが増えてうれしい。眼鏡フレームは色が遊べるから好きです。お気に入りは<HAVE A LOOK>。何本も持っています」

「年齢を重ねるとお日様がまぶしくてサングラスは必需品です。キャッツアイ形が特に好き。ブランドで選ぶのではなく、形のユニークなものに惹かれますね」

「お祝い事で使われる色だからか、ゴールドやシルバーが好きですね。それにゴールドは見つけるだけで華やかになるので、私たち世代にはおすすめです」。セレクトショップのビンテージアクセサリーもお好きだそう。

「この籠バッグは今年、香川県のセレクトショップ<まちのシューレ963>で一目惚れして購入。軽くてたっぷり入り、コーディネートのアクセントにもなって。大のお気に入りです」。愛用のショルダーバッグも吉田さんの好きなゴールドがあしらわれて。

自宅寝室は天然素材のシーツや布団を。上質な眠りにこだわる

自宅リモート中の吉田さんをスナップ。「大振りのアクセサリーをつけたり、大きなロゴが入ったTシャツを着るなど、リモート用のコーディネートも楽しんでいます」 撮影/吉田さんの娘さん

着るのが楽しくなるような、上質でおしゃれなルームウェアを提唱する吉田さんのご自宅の寝室も披露いただきました。

「大手インナーメーカーや大手百貨店のリビング売場作りの仕事を通して、よい睡眠をとるためには空間づくりも大切だと気づき『衣香舎IKOUSHA』だけでなく、睡眠空間のプロデュースも行う『眠りのデザイン研究室』も同時に立ち上げました。

自宅の寝室は私が好きな色でコーディネート。肌に優しい自然素材の寝具類を愛用しています。人生の1/3は睡眠、健康な体も心もよい睡眠なくしては得られませんから」

吉田さんの自宅寝室。ルームシューズ、トレー、テーブルが吉田さんらしさ全開のゴールドで統一。シックなナチュラルカラーの寝具は、やわらかく肌触りが気持ちよさそう。

自分のためにおしゃれをして、自分のためによい睡眠をとる

吉田さんの生き方、おしゃれの楽しみ方を知るほどに、『衣香舎IKOUSHA』の魅力がじわじわ伝わってきます。

「クウネル世代をはじめ、みなさんがんばって毎日を過ごしていると思います。

組織や社会でままならないこと、辛抱しなくてはいけないこともあるでしょう。私もそう。だまされたり、悔しい思いなどたくさん経験したので、その痛みはわかります。

十分がんばっているのですから、もっと自分を大切にしてもいい、もっとおしゃれを楽しんでもいいと思うんです。特に寝間着は二の次、三の次になっていませんか?

部屋着のまま寝るのと、寝間着に着替えて寝るとでは、気持ちも睡眠の質も大きく変わります。寝間着になると『よし、寝るぞ』と脳にもスイッチが入り、よい眠りにつけるような感覚、ありませんか? そういう感覚が大事。

着替える楽しさ、喜びを『衣香舎IKOUSHA』の部屋着や寝間着で届けられたら幸せです。たかが寝間着、されど寝間着、です」

部屋着として、寝間着にも。そして羽織って近所にお出かけしても。一年中着回しができる、衣香舎 ルームドレス3種。(左)と(中)各22,000円、(右)20,000円(すべて衣香舎)

軽くて柔らかく通気性の良い綿100%のガーゼ素材を使用。(左) バンドカラー、長め着丈のワークウェアタイプの、衣香舎 寝間着セットアップ メンズ仕様 30,000円 (右)黒のガーゼにゴールドパイピングが映えるプレシャスな、衣香舎 寝間着セットアップ 26,000円(ともに衣香舎)。

その③では、吉田豊子さんのブランド『衣香舎IKOUSHA』を深堀りします。お楽しみに!

衣香舎IKOUSHA

日本産の生地と縫製から生まれた“寝間着・部屋着・毎日着”を展開。素材選び、デザイン、販売などすべてを吉田豊子さんが行う。オンラインショップ、関西や東京のポップアップショップで販売。

衣香舎HP:https://ikousha.jp/
オンラインショップ:https://ikousha.theshop.jp/
眠りのデザイン研究室 https://nemurinodesign.com
Instagram:@ikousha_lifestyle
email:ikousha.co@gmail.com

 

写真 玉井俊行 取材・文 河田実紀

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