柔らかな日差しに満ちる、コクーンのような安らぎの空間。パリ在住ギャラリーオーナーのくつろげる部屋(前編)
ほっとする、リラックスできる、落ち着く。クウネル世代にとって部屋は、くつろげることが大切です。それは、家族の形態が変わりひとり暮らしをするようになっても、実家を引き継ぎリフォームすることになっても、都心から自然豊かな地に暮らし替えをしても、そしてパリのアパルトマンでも。自分のスタイルとさまざまなストーリーを持つ16組のくつろげる部屋をお届けします。今回はギャラリーオーナー ・ミランダ・サルトさんのお部屋です。
間取り
光と影が、インテリアに息づくようなニュアンスを。
ギャラリーオーナーのミランダ・サルトさんが暮らすアパルトマンは、パリのシンボルでもあるエッフェル塔を設計した、ギュスターヴ・エッフェルによってつくられたアトリエ建築の家です。
「両サイドに大きな窓があるのはアトリエ建築の大きな特徴です。天井高も4mで、一日中柔らかな光が差し込むので、明るくて開放感のある家だと思います」
2004年に購入した際、ここは2部屋のアパルトマンでした。基本の柱だけを残し、壁をすべて取り除いて、ひとつの広い空間にリノベーションしたのです。
「レイアウトは夫が担当。インテリアのデコレーションやドアノブなど細かいディテールを決めるのは私と分業し、二人三脚で約3ヶ月で工事を終えました」
パリ10区の中心地なので、表通りには人気のカフェやレストランがあり、とても賑やかな地区といえますが。
「一歩中にはいると都会の喧騒を感じない、コクーンのように守られた部屋です」
PROFILE
ミランダ・サルト/Miranda SALT
オーストラリア・メルボルン生まれ。大学卒業後、すぐに渡仏。広告代理店に勤務後、2018年に写真専門ギャラリーをオープン。 Instagram:@galeriemiranda
『クウネル』2024年7月号掲載 写真/篠 あゆみ、コーディネート/鈴木ひろこ、文/今井 恵
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『クウネル』NO.127掲載
くつろげる部屋が好き!
- 発売日 : 2024年5月20日
- 価格 : 1000円 (税込)