厳選したものだけに囲まれ、マイナス20平米の暮らし替え。インテリアスタイリスト・洲脇佑美さんのくつろげる部屋(前編)
ほっとする、リラックスできる、落ち着く。クウネル世代にとって部屋は、くつろげることが大切です。それは、家族の形態が変わりひとり暮らしをするようになっても、実家を引き継ぎリフォームすることになっても、都心から自然豊かな地に暮らし替えをしても、そしてパリのアパルトマンでも。自分のスタイルとさまざまなストーリーを持つ16組のくつろげる部屋をお届けします。今回はインテリアスタイリスト・洲脇佑美さんのお部屋です。
間取り
もの探しのプロが厳選した品だけが並ぶ家。
「インテリア」を職業とするスタイリスト・洲脇佑美さんにとって、家は暮らしと仕事の集大成。築23年のマンションは、どこを切り取っても美しく、洲脇さんが仕事で表現する魅惑的なインテリアそのものです。
この家にたどり着くまでに、2年はかかりました。前の住まいが、3年という期限付きの物件だったため、入居からほどなくして、次の住まい探しを始めていました(すぐに決まらないことは想定内)。しかし、どうしても決まらない。
「ピカピカし過ぎた内装にリフォームされていたり、壁や床の質感がしっくりこなかったり……」。望んでいるのはただのシンプルな箱。なぜなら、家の中を素敵に味付けすることこそが、洲脇さんの喜びだから。ですが、その「ただシンプル」というのが、案外難しいのが日本の住宅事情。決定打に欠けたまま内見を重ね、とうとうリミットまで2か月というところで、この家に出合いました。
「有名な建築家の方が設計したマンションで、玄関から廊下を通って、このリビングを見た瞬間、『いいな』と思いました。どこに目をやっても、風景がかわいいんですよ」
PROFILE
洲脇佑美/すわき・ゆみ
インテリアショップの店員、スタイリストのアシスタントを経て独立。雑誌や書籍、広告などのインテリア・料理のスタイリングで活躍する。Instagram:@suwaq
『クウネル』2024年7月号掲載 写真/加藤新作、取材・文/鈴木麻子
SHARE
『クウネル』NO.127掲載
くつろげる部屋が好き!
- 発売日 : 2024年5月20日
- 価格 : 1000円 (税込)