パリのマルシェ初夏の旬カタログ!超希少なアスペルジュ・ソバージュってどんな味?

野菜や果物が店先に整然と並べられている姿の美しさもマルシェめぐりの楽しみのひとつ。とりわけ春は色がカラフルで気分が上がる。

ノルマンディ地方の農家さんのスタンド。まさに産地直送の新鮮な野菜たちが並ぶ。グリーンと白のストライプや、ぶら下げられた値札が、素朴なかわいさ。

柔らかくなるまで茹でるホワイトアスパラと、食感を残して食べたいグリーンアスパラ、どちらも捨てがたいおいしさ。

春の、ほんの一時期しか手に入らない貴重品、アスペルジュ・ソヴァージュ。ネバッとした食感のある食べ物はフランスでは珍しい。

この日見つけた変わった野菜。「貧乏人のアスパラガス」という名前で、お店の人によると、アスパラと同じように調理して食べられるとのこと。ポロ葱の先端が伸びたものなので、日本で言うところの「ネギ坊主」。

日本で見かけない野菜のひとつ、ブレット。古代ローマ時代から食べられていたという歴史ある野菜で、グラタンなどにして食べる。

赤いルバーブの茎は、硬そうな見た目と反して、皮をむかなくても加熱するとすぐに柔らかくなるので、使いやすい。

もちろんイチゴも旬!味も香りも形もさまざまな、たくさんの品種があって選べない。

この時期のお花屋さんのスターは、ピヴォワンヌ(芍薬)。ころんと丸いフォルムが可愛らしい。

そろそろ美味しい季節がやってくるさくらんぼ。スコップですくって紙袋に入れてくれる。旅行者でも少しの量から気軽に買えるのが嬉しい。

桃やネクタリンもだいぶ増えてきたけれど、本格的な旬まではまだあともう少し…。

パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARISの主宰・荻野雅代さんと桜井道子さんおふたりが、毎月交替でフランスから日々の暮らしをご紹介。今月は桜井さんが、 ...[続きを読む]

取材・文/桜井道子

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トリコロル・パリ

荻野雅代さんと桜井道子さんのユニット。パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARISを主宰。最新ニュースやカルチャー、旅行・観光情報をはじめ、さまざまな情報を発信している。初のエッセイ『フランスの小さくて温かな暮らし365日~大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』(自由国民社)は6万5000部のヒットに。
https://tricolorparis.com/

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