京都の職人技が光る“ほんまもん”の包丁を買いに行く【川邉サチコさん・美木ちがやさんの母娘旅】

大の京都好きという川邉サチコさんと美木ちがやさんが7年ぶりに訪れた京都。「本物の食道具を見たい」という母娘が、下京区にある包丁の専門店『食道具 竹上』 を訪問しました。

PROFILE

川邉サチコ/かわべさちこ

トータルビューティクリエーター。トップメゾンのショーのヘア&メイクとして活躍。一般の人を総合的に美しくする「KAWABE LAB」主宰。仕事で月に一度、京都に通っていたことも。

美木ちがや/みきちがや

トータルビューティデザイナー。明治時代より美容、理容技術を初めて日本へ広めた家系に生まれ育つ。カメラマン、スタイリストなどマルチに活躍。温故知新の京都に興味津々。

大切な食道具を何十年も使えるよう匠の技で磨く

料理好きにして、調理道具の手入れもきちんとするサチコさんとちがやさんの「本物の食道具を見たい」という希望からうかがったのが、『食道具 竹上』です。

庖丁コーディネーターとして活動するオーナーの廣瀬康二さんは30年前、オーストラリアでスキューバダイビングのインストラクターをしていました。

「日本食レストランでも働き、日本の食と包丁の文化に魅せられて。帰国後、老舗包丁店で16年間修業し独立。モノが大量生産され、使い捨てられる現代、修理をしながら永く使い続けていただけるモノを。そんな思いから包丁文化や技を広める活動をしています」

元スキューバダイバーにして、唯一無二の庖丁コーディネーターであり『竹上』のオーナー廣瀬康二さん。ふたりから質問攻めに。

入って右手の壁には『竹上』謹製の包丁が並ぶ。三徳包丁、ペティナイフ、栗専用包丁など、和包丁の種類の多さに圧倒。

さらに、「包丁は自分の都合で取り計らう“管理”ではなく、見守ってつきあう“守り”をしてほしい。研ぐということではなく、感謝して見守る姿勢で道具と付き合ってほしいという意味です。数か月後『使いやすい』となりますから」。

それが道具が応えてくれて、なじむことだと言う廣瀬さんに、ちがやさんは「サチコさんから言われます。仕事の眉ばさみで『他のものは切らないで』『使ったら戻して』って。定期的に研ぎにも出しています。道具への愛は一緒、これからも守りの精神を大切にしたいですね」

店内のラボでは、包丁の刃付け、調整、修理、名入れなどを行う。包丁の更生修理はご家庭用で1,800円~。期間は1〜3週間程。

ふたりが購入した三徳包丁。左の片刃は「重みがあって切りやすい」サチコさん。ちがやさんは名入れをしてもらい「愛着がわきます」。

食道具 竹上 京都店

住:京都市下京区黒門通高辻下ル杉蛭子町238-2
電:075-802-3378
営:10:00~17:00
休:日曜日
WEB:https://kyototakegami.com/

『クウネル』11月号掲載 写真 加藤新作 / 取材・文 河田実紀 / コーディネート オブザアイ

SHARE

『クウネル』No.123掲載

私のとっておきの京都

  • 発売日 : 2023年9月20日
  • 価格 : 980円 (税込)

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)