京都人が太鼓判を押す最高の“美味しいお土産”とは?【川邉サチコさん・美木ちがやさんの母娘旅】

大の京都好きという川邉サチコさんと美木ちがやさん。好奇心あふれる母娘が“新しい京都”の魅力をお届け。今回は、お二人の京都生まれの友人がおすすめする美味しい京土産をご紹介します。

PROFILE

川邉サチコ/かわべさちこ

トータルビューティクリエーター。トップメゾンのショーのヘア&メイクとして活躍。一般の人を総合的に美しくする「KAWABE LAB」主宰。仕事で月に一度、京都に通っていたことも。

美木ちがや/みきちがや

トータルビューティデザイナー。明治時代より美容、理容技術を初めて日本へ広めた家系に生まれ育つ。カメラマン、スタイリストなどマルチに活躍。温故知新の京都に興味津々。

川邉サチコさん美木ちがやさん親子と風間純子さんの出会い

20年ほど前、サチコさんとちがやさんは、京都でのインタビュー番組の仕事で風間純子さんと知り合いました。

「京都で生まれて育った風間さんは、きれいでかっこよくて信頼のおける人。しばらくお会いしていなかったけれど、今回の京都の旅が決まったときに、すぐに彼女の顔が浮かびました」と、サチコさん。

少し照れた表情の風間さんは「サチコ先生の行動力、ちがやさんの美しさに刺激をいただいています。おふたりのためにとっておきの京都をと思い、今回のコーディネートもお引き受けしました」。

京都のことを知り尽くした風間さんだからこその知る人ぞ知るお土産を教えてくださいとリクエストしたところ、4軒のお店がリストアップ。

ちがやさんは「京都には有名なお土産がいっぱいあるにもかかわらず、初めてのものばかり。さすが風間さん!」。

20年来の友人で京都で生まれ育った風間純子さんと。「出会いは仕事でした。おふたりのご活躍ぶりを拝見し元気になります!」

予約の取れない名店『草喰なかひがし』が丹念に作る〈山椒油〉

京都で最も予約が取れない日本料理店のひとつ『草喰なかひがし』店主の中東久雄さん。大原の地元野菜を中心に独創的な和食が人気。

京都で最も予約が取れない日本料理店のひとつ『草喰なかひがし』店主の中東久雄さんは、摘草料理で知られる京都市左京区の料理旅館『美山荘』に生まれました。

「人間の知恵で食べ尽くすことが、命ある食べ物を成仏させること。その思いのもと料理と向き合っています」

〈山椒油〉の特長をうかがうと「山椒は様々な料理の状況に適し、味覚を向上させてくれます。スパゲッティ、豆腐、サラダ、和菓子……あらゆるもので楽しんでください」。

国内産の米油と完熟した実山椒で作った〈山椒油〉(120㎖・2,160円)。風間さん曰く「優しい香りと刺激がどんなお料理にも合います」。

草喰なかひがし

住:京都市左京区浄土寺石橋町32-3
電:075-752-3500
営:12:00~13:00(L.O.13:00)、18:00~19:00(L.O.19:00)
休:月曜日、月末の火曜日
WEB:https://www.soujiki-nakahigashi.co.jp/
支払:現金のみ
予約:毎月1日から翌月の予約可

地元で愛される和菓子店『御菓子司 中村軒』の「白小餅」と「赤飯」

創業時から販売されている〈赤飯〉(2合 1,100円)。風間さんのお墨付きは「栗の時季の栗おこわも格別」。

明治16年に桂離宮の南側に饅頭屋として創業した『御菓子司 中村軒』。

「140年を迎えました。地元の方にご贔屓にしていただいてます」と、店主の中村亮太さん。

「〈白小餅〉も〈赤飯〉も創業時からのもの。昔ながらのおくどさん(竈)で職人が炊いた餡をはじめ、手間を惜しまずに美味しいお菓子を多数ご用意しております」

4月から9月は注文で、冬場は毎日販売している〈白小餅〉(1個 120円)。「つきたてがおいしいですが、焼いていただくのもおすすめです」

創業140年の和菓子店『中村軒』店主の中村亮太さん。「なつかしい昔の味、あっさりしたおいしさを基礎にお饅頭を作り続けてます」

御菓子司 中村軒

住:京都市西京区桂浅原町61
電:075-381-2650
営:菓子販売/8:30~17:30(L.O.17:00)、 茶店/10:00~17:00(L.O.17:00)
休:水曜日(祝日は営業)
WEB:https://www.nakamuraken.co.jp/
予約:席の予約不可

伝統を重んじながら新しい一歩を踏み出す京都

エディター

久々の京都の旅はいかがでした? サチコさん(以下敬称略)

サチコさん

やっぱり変わりましたね。コロナの影響もあって本当に大変だったと思います。伝統を守りながらも新しいことをやろうという意識をお持ちになって頑張っている。素晴らしい姿勢ですよね。

ちがやさん

若い人たちも自分なりに良さを見つけて、追求して頑張ってる感じが伝わってきますね。

エディター

今回訪ねた先では?

ちがやさん

おじい様から受け継いだ場所で骨董屋さんを始めた『YAMADA MPD ART CLUB』。古いものを若い世代がどう使い残していくかということを垣間見れてワクワクしました。

エディター

ちがやさんも同じようにサチコさんから受け継いでいますよね。

ちがやさん

重なりますね。過敏に受け取るのではなくて、私自身の良さを見つけ、自分のものにしていく、それもプライドを持ちながらかな。

サチコさん

プライドっていえば『竹上』のご主人もカッコよかった。話を聞いていたら包丁を買ってしまった。ああいう出会いってあるのよね。

ちがやさん

『ツバラカフェ』も素敵でした。

『クウネル』11月掲載 写真/加藤新作、取材・文/河田実紀、コーディネート/オブザアイ

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『クウネル』No.123掲載

私のとっておきの京都

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