間取りも変更する大規模なリノベに、水回りや壁紙などの部分的なリフォーム。好みに合わせて、住宅をより心地よく、 楽しく作り替えている人たちのお宅を拝見。リノベ好き、リフォーム上手の住まい方、参考にしてください。
小堀紀代美/こぼりきよみ
料理研究家
人気の料理教室『LIKE LIKE KITCHEN』 を主宰。著書に『ライクライクキッチンの旅する味』(主婦の友社)など。夫、愛犬と暮らす。Instagram:@likelikekitchen
取っ手を革製に替えておしゃれに、家具も臨機応変に使いこなしたい
自宅で料理教室を開く小堀さんにとって、キッチンは大切な場所。
ここでは、ホワイトだったドイツ製システムキッチンの扉にベージュのカッティングシートを貼って落ち着いた雰囲気に。タイルのグリーンとの相性もいい感じです。天板は木の素材に張り替え、シンクもリニューアル。
最近、 キッチンの取っ手をすべて夫が作ったレザーのものに替えたことで、また新たな表情が加わりました。
「最近はカッティングシートなどにい いものが多くなっていて、大きなリノベーションでなくても、比較的簡単に部屋の雰囲気を変えることができます」
リノベーションはしたいけれど、どこから、どう変えていけばいいのか、という迷いはなかなか深いですが。
\こんなリノベ住宅に住んできました /
「どんな家に住みたいか、イメージを 持つことが大事だと思います。以前住んでいたヴィンテージのマンションは、 パリのアパルトマンに暮らす女性をイメージしましたし、大きな公園の近くに住んでいたときは、ニューヨークのセントラルパークの気分でインテリア を考えたりしました」
センスと交渉力で、自分らしく納得いくインテリアを実現する小堀さんのテクニック、真似してみたいアイディアがたくさんつまっています。
リノベーションのポイント!
1)どんな部屋にしたいか、イメージを持つ
ネットや雑誌で好きな部屋の写真、好みの床材、壁紙などの情報をチェックしておくと、 イメージを施工業者や建築家に伝えやすい。
2)大家さんや不動産屋さんとリノベの可能性を交渉する
広告の文面であきらめず、直接交渉で道が開けることも。大家さんの改装予算がオーバーする分を、小堀さんが負担する条件の場合も。
3)家具は必ずしも買い替えなくても大丈夫
リノベをすると家具も併せて買い替えたくなるものだが、いい家具は汎用性があるもの。 使う場所を固定せずに活用してみては。
『クウネル』2022年5月掲載
写真/柳原久子、取材・文/船山直子