〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー・青木美詠子さんに収納のコツを教わる連載。今回は、浴室とトイレの整理収納について。
できる限りものを少なくして、掃除の手間や、カビ発生を軽減。
今回は、浴室とトイレの整理収納です。そんなに整理する物ある?と思われそうですが、どちらも「物がないほど、何もしなくていい」という整理収納の基本を実感する場所。
浴室は7年前に家を建てた時、『リクシル』のユニットバスで施工しました。ここは日頃からいちばん気をつけている場所なので、わりときれいなほうだと思いますが、撮影前にもしっかり掃除しました(ライトをつけて明るく撮影)。
パーツ選びの際には、少ないと掃除する場所が減るので、棚の数を2個か3個かでかなり悩んだものです。でも足りないと困るし、最悪外せるので3個にしました(時々、外してクエン酸水で水垢を浸け置き)。整理収納や掃除の意識がなかったら、逆に数は悩まなかったかもしれません。
置いてあるのはメイク落とし、夫婦共用のシャンプー、ボディソープ『えがおの力』のみ。使う物が少ないのです。もしご家族でボトルが多すぎたら、カビやヌメリ防止のため、使う人がその都度「持ち込む方式」もアリかと。元々すべてを外に出している方もいらっしゃるようです。うちはそこまでしていませんが、絶対使う物だけ置くようにしています。
乾きやすい上のほうに掃除道具を置いています(スクイージー、重曹、ブラシ2種)。毎日してるのは、風呂上がりにシャワーで全体の泡をよく流し、スクイージーと布で水気を取ることだけ。時々「今日は床」など、小分けに掃除します(すぐ終わるので裸のまま)。風呂の水気で汚れがゆるんでいて、よく落ちるので、乾いてる昼間にわざわざ掃除することはありません。
\トイレの収納/
次にトイレ。施工時に新モデルもありましたが、個人的にウォシュレットは不要なのと(掃除面など様々な理由)、動かすのに電気を使いたくない、小さな手洗いを別に付けると割高、などの理由で古いタイプに。でも気に入ってます。
浴室やトイレなどの水回りでは、日々が忙しい方ほど「がんばって何も置かないようにする」と掃除がラクになります。物があるほど、カビや汚れにつながるため。それで新居では鏡や浴槽の蓋もナシにしました。鏡には必ず水垢がつくので、本当に設置しなくてよかったです(不便なし)。
将来、家をつくる方も、浴室に鏡やガラスはないほうがラクかと。もうある方は、いったんクエン酸湿布などできれいにした後、日々そこだけでも布で拭いてみてください。こんな10秒程の動作で水垢がつかないのかとわかり、拭くのが苦にならなくなります。
整理収納と掃除は、水回りでは特に結びついていると思うので、掃除が嫌いな方は掃除対象となる物を減らしてみましょう。「ひとつ撤去すると変化が現れる」、それは整理収納の醍醐味です。