SPONSORED
足摺岬の絶景に時を忘れて。自然豊かなジョン万次郎ゆかりの土佐清水へ。【地元の本屋さんとつくった町歩きガイド/高知編Part2】
飾らない町の素顔に、自然と心がほどける旅。多くの偉人を輩出し、小説やドラマの舞台になってきた高知。その魅力がぎゅっと詰まった高知市と、自然豊かな土佐清水市を旅します。
牧野植物園、モーニング、ギャラリー……高知市内で、史跡もグルメも買い物も楽しみ尽くす!【地元の本屋さんとつくった町歩きガイド/高知編Part1】からの続きです。
目 次
ガイドを一緒につくった地元書店
金高堂
見どころのピックアップに協力してくれたのは、高知の中心地で三代続く書店「金高堂」。おすすめの本に関連する景勝地や、地元の人気店を巡ります。
2028年の大河ドラマの主人公に選ばれたのはジョン万次郎。土佐清水の貧しい漁村に生まれ、数奇な運命を経て渡米し、幕末の日本に多大な影響を与えた人物です。
「龍馬伝、らんまん、あんぱん、ジョン万と、高知にゆかりのあるドラマがこれだけ続くのは、それだけ魅力的な人が多いゆうことなんでしょうね。大河ドラマが発表されてから、関連の本もよく売れています」
ジョン万次郎の出身地、土佐清水市へは高知市内から車で約3時間。中土佐の久礼大正町市場に立ち寄ったり、車窓に流れる四万十川の風景に見とれたりしながら、一路南を目指します。四国最南端の足摺岬に辿り着いたのは、空が茜色に染まるころ。断崖の先に広がる大海原と、刻々と変わる空と海のグラデーションに、しばし時を忘れました。
「土佐清水は、高知市に住む私にとっても海の美しさや自然の豊かさに心動かされる場所。時が止まったかのような懐かしい光景が残っているので、大切にしていきたいですね」
足摺岬
四国最南端の景勝地。晴れた日は地球の丸さを感じるほどの水平線が広がり夕景や日の出を目当てに訪れる人も多い。岬にはジョン万次郎の銅像が立つ。「近くには足摺海洋館 SATOUMIなどの見どころも」(金高堂)
住:土佐清水市足摺岬 電:0880-82-3155(土佐清水市観光協会)https://www.shimizu-kankou.com/spot/ashizurimisaki/
MAP_03
翌日はジョン万次郎の生涯に触れる資料館や土佐清水市のランドマーク的存在・足摺海洋館 SATOUMIへ。さらに美しい建築で知られる貝殻の博物館「海のギャラリー」も、足摺を訪れたなら立ち寄りたいスポット。天気に恵まれたので、高知市内に戻る前に足摺岬を再訪。やわらかな夕景とはまた違う、パキっと青い海と空が広がる絶景を堪能し、岬に立つジョン万次郎の銅像にご挨拶。その数奇な生涯を資料館で学んだおかげか、より凛々しく見えました。
「ジョン万次郎の生涯は大河ドラマに向いちゅうと思っていたので、発表を聞いて地元は大歓喜。これをきっかけに土佐清水を訪れる人が増えるんじゃないかと期待しています」
ジョン万次郎資料館
足摺海洋館 SATOUMI
海のギャラリー
土佐清水の洋画家・黒原和男のコレクションを中心に、国内外の貝を展示する。日本を代表する建築家・林雅子が手がけた建物は、外観も内観も隙のない美しさ。貝や建築に関するワークショップも興味深い。
住:土佐清水市竜串23-8 電:0880-85-0137 営:9:00〜16:00(7-8月は17:00まで) 休:木曜(GW・お盆・年末年始は開館) https://www.umi-no-gallery.jp/
MAP_05
satoyado くぼつ
自然も食材も人も、繕わない〝ありのまま〟が訪れる人を寛がせてくれる高知。その居心地の良さに、またすぐに訪れたくなりました。
錆と煤(さびとすす) 南国本店
久礼(くれ)大正町市場
高知に行くなら読んでおきたい4冊
物語の足跡を辿れば、感慨もひとしお。
多くのドラマの舞台となっている高知はまた、多くの小説やアニメ作品の舞台にもなっています。少女小説家の名手・氷室冴子が高知に住む高校生の青春を描いた『海がきこえる』は1993年にスタジオジブリが手がけるアニメ作品としてTV放映され、〝大人に刺さる隠れた名作〟とじわじわと話題に。昨年全国の映画館でリバイバル上映され、再び注目を集めています。
「携帯もない世代の物語が、若い世代にも響いている。高知家にとって自慢の一冊ですね」と亥角さん。
『海がきこえる』氷室冴子
高知の高校生の恋を描く青春譚。「高知のメイン通りである帯屋町商店街近辺の高校や、移転前の当店も登場。いまだに売れ続けているご当地文庫」。徳間書店
見どころたくさんの土佐清水市を訪れる前に読んでおきたいのが、ジョン万次郎の海外見聞録『漂巽紀畧(ひょうそんきりゃく)』。作品が書かれた1850年当時、彼の体験がどれほどドラマティックだったのかを知ることができます。
『漂巽紀畧』
述・ジョン万次郎 記・河田小龍
漂流をきっかけにアメリカなどで暮らしたジョン万次郎の体験記録。「もっと読みやすい伝記 もあるのですが、あえて難しい当時の見聞録を読んでみてほしい」。講談社
「高知出身の絵本作家、我らが柴田ケイコのファンなら『うごきません。』で描かれたハシビロコウがいる、高知県立のいち動物公園へ。自然豊かな環境でのびのび暮らすハシビロコウ、実は結構動くんですよ」
『うごきません。』
作・大塚健太 絵・柴田ケイコ
ハシビロコウの生態をユーモラスに描いた絵本。「自然豊かな高知県立のいち動物公園には、 柴田さんが実際に取材したハシビロコウがいます」。パイ インターナショナル
高知に伝わる食文化をまとめた『ふるさとの台所』は、約40年前の郷土書を復刊した、高知の郷土料理と暮らしを綴った一冊。
「地元の食文化を次世代へ残したいという郷土愛がぎゅっと詰まっていて、高知土産にもぴったりです」
『ふるさとの台所』
地域で大切に受け継がれてきた土佐の食材の旬の食べ方、250食を収録。「昭和62年の出版から30年後に復刻されました。郷土愛が詰まったロングセラーです」。わらびの
金高堂
\高知 町歩きガイドマップ/
『クウネル』2026年9月号掲載
写真/玉井俊行、マップ/尾黒ケンジ、取材・文/吾妻枝里子