朝ドラ「あんぱん」の世界を堪能。高知・物部川エリアをめぐる旅【大人のニッポン観光】

連続テレビ小説「あんぱん」の放送で注目度が高まる高知。やなせたかしゆかりの地・物部川エリアにスポットを当ててご紹介します。
朝ドラのロケ地としても 注目が集まる物部川エリア
spot1/赤岡のレトロな街並み

江戸時代は参勤交代や沿岸航路の宿場町として栄えた『赤岡』。古い商家や蔵が残るノスタルジックな街並みは、まるで昭和にタイムスリップしたかのよう。店の外まで商品が並ぶ蔵を改築した店『おっこう屋』は、蔵に眠っていた骨董品や手作りの民芸品など町の仲間が持ち寄ったものが所狭しと並ぶ名物店。店主の間城さんに「コーヒーでも飲んでって」と声をかけられ、気になる骨董品を拝見しながら楽しいおしゃべりを。
現在放映中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」のモデルとなっているのは、高知出身の漫画家やなせたかしと妻の暢さん。ドラマの盛り上がりもあり、やなせたかしゆかりの地・物部川エリアが今注目を集めています。
物部川エリアは、故郷の香美市、小学生時代を過ごした南国市、香南市からなり、3市にまたがり物部川が流れていることからそう呼ばれています。
spot2/物部川

朝ドラ「あんぱん」に登場する物部川は、やなせたかしにゆかりある香美市、香南市、南国市を経て土佐湾へと注ぐ一級河川。ダム湖畔のカフェ『アイビー』では大自然に囲まれながらのんびり食事や喫茶を楽しめる。
Café IVY
住:香美市土佐山田町佐竹17-1
電:0887-52-9801
営:11:30~16:00
休:木、金、第4日曜(不定休あり)
代表作「アンパンマン」のなかまたちが様々なスポットで出迎えてくれるだけでなく、やなせたかしが地元おこしのために手がけたご当地キャラクターに出会えるのもこのエリアの楽しさ。
spot3/土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線
中でも土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線では各駅で可愛らしいオリジナルキャラクターがお出迎え。香美市の鍾乳洞『龍河洞』には香美市イメージキャラクター、龍河洞リューくんのマンホールも。
spot4/龍河洞

香美市の観光名所として親しまれている龍河洞は国の天然記念物にも指定されており、日本三大鍾乳洞のひとつ。気の遠くなるような歳月を経て形成された石灰石の鍾乳洞は、まさに神秘の世界。美しくライトアップされた記念の滝をはじめ約1キロの観光コースは見どころ満載。さらに探索したいなら冒険コースに挑戦を。

香美市イメージキャラクターの内の1体でもある龍河洞リューくんはやなせたかしが手がけている。
南国市ではその名のとおり南国ムードたっぷりの観光農園『西島園芸団地』で旬のフルーツを堪能し、香南市の赤岡町では古い街並みを散策。見どころがぎゅっと詰まっているので1日で多彩なスポットを巡れます。
spot5/西島園芸団地

南国市の名の通り、南国の花ブーゲンビリアが咲き誇り、カフェでは季節を問わず多彩なフルーツが楽しめる観光農園。ジューシーなメロンをそのまま楽しめる「メロンのしっぽ」¥1,580のほか生ジュースなども人気。
西島園芸団地
住:南国市廿枝600
電:088-863-3167
営:9:00~17:00
公式HP
注目度の高いエリアとあっておしゃれなカフェやワイナリーなどの新スポットも続々。立ち寄りたい場所は尽きませんが、大人の旅はあえてゆるりと。劇中でたかし少年が青春時代を過ごした『物部川』、のぶたち三姉妹の海辺のシーンが撮影された『琴ヶ浜』では、悠久の自然に身を委ねながらやなせ夫妻の生きた時代へと思いを馳せて。
spot6/琴ヶ浜

朝ドラ「あんぱん」で三姉妹が遊ぶシーンなどが撮影されたロケ地。太平洋を一望できる美しい砂浜は、高知を代表する景勝地のひとつ。周辺には松林が広がり、地元では散歩コースとしても愛されている。
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写真 玉井俊行、取材・文 吾妻枝里子
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