【古都・奈良の魅力を再発見】滞在型ホテルに宿泊して、いにしえの奈良を満喫

久しぶりに奈良を旅してきました。奈良は宿泊するのにちょうど良いホテルが少ない印象でしたが、今回宿泊した『JWマリオット・ホテル奈良』は、ロケーション、インテリア、サービスがバランスよく揃ったおすすめのホテル。まずは、ホテルをご紹介します。

自分らしく、快適な奈良ステイを叶えるホテル

2020年6月にオープンした『JWマリオット・ホテル奈良』は、奈良市役所や奈良県コンベンションセンターが集まるエリアに位置します。平城宮跡歴史公園や、関西圏のグルマンならご存じかも?ディープなグルメタウン新大宮にも近いロケーション。

「スタンダード ルーム」「エグゼクティブ・ルーム」は、キングサイズのベッドとバスタブ付きの浴室を備えた36平米の広さ。

ベッドルームと浴室はカーブした壁で仕切られ、動線もユニーク。想像以上に広く感じられ、ゆったり寛ぐことができる。

お部屋で一人ワインタイム。いただいたのはホテルオリジナルの赤ワイン。ゆったり寛ぐ時間もまた格別なものに。

ホテルからピローミストのプレゼントも。上品なラベンダーの香りに包まれながら快眠……。

1階には、世界各国の料理がいただけるオールデイダイニング「シルクロードダイニング」、寿司・鉄板焼き・会席、3つの和のスタイルを選べる日本料理「校倉(あぜくら)」のほか、昼にはアフタヌーンティー、夜にはオリジナルカクテルをいただけるラウンジバー「フライングスタッグ」があり、食のおもてなしもたっぷりと体験することができます。

ほかにも、24時間利用できるフィットネスや屋内プール、スパ、エグゼクティブルーム宿泊者が利用できるラウンジが備わり、快適なホテルステイをバックアップ。

日本料理「校倉」は、古の宝物蔵の建築様式で作られた趣のある空間。

朝食はオールデイダイニングの「シルクロードダイニング」で、ホテル自慢のエッグベネディクトを。

ホテル4階には24時間利用できるフィットネスがある。県内ホテルで唯一の大きなプールは8時から22時まで利用可能。

奈良のシンボル吉野山や若草山焼きからインスピレーションを得たという自然界の色、重厚感のある木材とでデザインされた施設内は、全体に落ち着いた雰囲気で、レジデンスに住んでいるかのようなホテルステイを体験。奈良に長く滞在したい、というゲストの想いに応えてくれるホテルです。

JWマリオット・ホテル奈良

住:奈良県奈良市三条大路1丁目1-1
電:0742-36-6000
https://www.marriott.com/ja/hotels/osajw-jw-marriott-hotel-nara/overview/

ホテルに隣接する奈良県コンベンションセンターは、2020年にウッドデザイン優秀賞を受賞したシンボリックな施設。ガラスと木材を使い、校倉造をイメージした建物は一見の価値あり! ホテルの裏手、歩いてすぐです。

奈良県コンベンションセンターの1階には『奈良 蔦屋書店』が併設。

『奈良 蔦屋書店』には奈良の土産コーナーもあり、“漢方発祥の地・奈良”と題した漢方コーナーや柿を使ったお土産ものなどがたくさん並んでいた。

奈良公園で地元開催のマーケットを満喫

ホテルで朝食を済ませた後は、奈良公園へ。地元出身者が中心となったプロジェクト「KiTRA(キトラ)」が主催するマーケット『KiTRA MARKET 2023』に行ってきました。

会場は奈良公園の中心部にある広場、浮雲園地。奈良公園といえば……の鹿たちも一緒にウロウロ。鹿と戯れながら、奈良のローカルフードや地元由来のショップを見てまわりました。

9月23日・24日には奈良公園に隣接する春日野園地で開催されるので、ご近所の方、奈良にご旅行予定の方はぜひお立ち寄りください。

奈良公園に併設した浮雲園地で開催された「KiTRA MARKET 2023」。

奈良公園の鹿も、こんな近くにまで遊びに来ています!

地元の銘柄豚ヤマトポークを使った焼きそばや、ルイボスティーの成分などを用いた酸化防止剤不使用の南アフリカ産ワイン(試飲もできます!)などの販売も。

地元のセレクトショップ「ヴィンテージガーデン」が出店。「STAR ISLAND STAND.」のパウチ入りの粒マスタードなどを販売。

防災に備え、学ぶことを伝えるNARA SAFETY PROJECTも参加。奈良県の消防団による消火のデモンストレーション。はしご車の搭乗体験などもできる。

奈良のプロスポーツクラブによるワークショップも開催。今、胸アツなバスケットボールの地元チーム「バンビシャス奈良」のブースが登場。

KiTRA」は音楽イベントにも力を入れている。県内や近郊で活動するアーティストやパフォーマーのライブは、9月23日(土)・9月24日(日)にも開催。無料で観ることができる。

「KiTRA MARKET 2023」

日程:9月23日(土)・9月24日(日)
時間:10:30〜17:00
会場:春日野園地(奈良公園内)
公式サイト:https://hinome.co.jp/3

※入場無料

 

江戸様式の町家が連なる「今井町」へ

今回の奈良旅は、街の中心地から足を伸ばして橿原へ。KiTRAプロジェクトを運営する地元の方から話を聞き、さっそく訪ねたのが、歴史ある町並みが残る今井町。

江戸時代には、この土地だけで流通した“今井札(銀札)”が発行されていたほど、商業の中心地として栄えた町だそう。

町並みは江戸時代の伝統様式を保っていて、国指定重要文化財の建造物が点在。貴重な建物の一部は無料で見学でき、ボランティアガイドの方から説明を聞くこともできます。タイムトリップしたかのような感覚で町を歩きました。

近鉄・大和八木駅で下車。10分ほど歩くと、飛鳥川にかかるシンボリックな赤い橋(蘇武橋)と大きなエノキが見えてくる。橋を渡った先が今井町。まるで別世界が待ち受けている。

日本酒「出世男」の醸造元『河合酒造』の建物(河合家住宅)。18世紀ごろに建てられた二階建町家で、重要文化財に指定。

こちらも重要文化財の旧米谷家住宅。無料で室内を見学することができる。

蘇武橋の目の前にある『カフェ・ハックルベリー』は人気のカフェ。他にも焙煎珈琲店、フランス料理店などの新しい店が古い町並みに溶け込んでいる。

日本最古の神社にお参り

今井町を後にして、JR畝傍(うねび)駅まで歩き、2駅先のJR三輪駅で下車。目的は、日本最古の神社「大神(おおみわ)神社」の参拝です。

主祭神は大物主神、ご神体は神社の後ろにそびえる三輪山とされ、古事記や日本書紀に記されるほど古い神社です。

JR三輪駅からはニの鳥居をくぐって参拝。“神域”の様相は、ピンとした空気からも伝わってくる。

江戸時代中期から大神神社に伝わるという「なでうさぎ」。兎年である今年のうちに、ぜひ撫でに行ってみては。

大神神社の周辺は神社仏閣がたくさん。三輪山への登拝コースもあるようですが、何ヶ所かを選んで散策も兼ねてお参りするのもおすすめです。

大神神社拝殿から脇道を入っていくと、大神神社の摂社「狭井(さい)神社」へ続く「くすり道」が。道の両脇には薬木や薬草が植えられている。

健康祈願の神社「狭井神社」。

狭井神社の奥には三輪山からの湧き水の「薬井戸」があり、ご神水としていただくことができる。暑かったこの日はコップ二杯、頂戴しました。

大神神社からの帰りは、JR万葉まほろば線(桜井線)に乗り、JR奈良駅へ(約30分)。近鉄、JRを乗り継ぎながら、少し遠出した奈良の旅。古の奈良の魅力を再発見できた旅でした。

取材・文/神保亜紀子

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