酒好き、魚好きは北へ。旅の達人・石黒美穂子さんが出会った青森・八戸の「美食と美酒」

学芸大学の生活雑貨の店『MIGO LABO』の店主であり、フォトグラファーとしても活躍する、〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー石黒美穂子さん。仕事柄、日本全国に旅に出かけている旅の達人です。今回の旅の目的地は青森・八戸。おいしいお酒と海の幸を満喫してきたそうです。

前回記事大人の旅に!一度は行きたい日本一の朝市「青森・館鼻岸壁朝市」レポートに続いて、青森旅レポート第二弾です。

青森八戸を満喫しました

旅の楽しみはその土地ならではの食事や買い物。地元の海鮮やお酒を気軽に味わえるお店や素敵なスーベニールショップで買い物したりと旅の楽しみを満喫しました。

館鼻岸壁朝市の帰りに立ち寄った「駅ナカ酒場62371◎(ムツミナト)」は最寄駅の陸奥湊駅の1階にあります。南部地方の食材と地酒が楽しめる立ち飲み屋さんでレアなお酒が揃っていると評判のお店。お刺身の盛り合わせはこれでもかと言わんばかりの新鮮さ。

青森県産のお米で作られた八戸酒造の八仙との相性は抜群で青森の食の豊かさを実感。可愛い稚貝は八戸では春先限定で出てくるものだそうで地元ではスーパーでも売っているんだとか。小さくてもしっかりホタテの味がして絶品でした。食べ歩きでお酒を飲みたい気持ちが高まった私たちの願望を全て叶えてくれました。

また、メニューにはごはん・魚のすまし汁と旬の焼魚やお刺身がセットになった定食があり、食事処として利用する方も多いんだとか。乗車前におにぎりや海鮮丼などのテイクアウトメニューを駅弁のように購入される方もあり、陸奥湊駅にはなくてはならない存在のようです。

陸奥湊駅前で私を迎えてくれたのはイサバのカッチャ(魚売りのお母さん)像。飲む気満々の私。

刺身の盛り合わせ(3〜4人前)。タコの白子(右下)は濃厚でスッキリとした日本酒がよく合います。朝飲みには嬉しい朝7:00~14:00(日曜・祝日 7:00~10:00、水曜定休)営業です。

毎年発売されるとすぐに完売してしまう人気の裏男山(生酒)があり、オーダー。

カップ酒とお惣菜セットを買い込んで電車に乗るのも楽しそうと妄想旅の夢が膨らみます。

店頭に設置された陸奥湊駅エリアの詳細なガイドマップ。八戸・三沢エリアにはいろいろな観光案内のフリーペーパーがあり、街散策の情報収集に便利です。

木の看板が趣のあるJR八戸線の陸奥湊駅。八戸線はドラマ「あまちゃん」の舞台となった岩手県・久慈駅行きの電車も。

地元の食材を使用した「ハンバーガー」は絶品

八戸の街中にワイナリーを併設しているバーガー屋さんがあると聞いて、これは行くしかないとランチタイムに訪ねてみました。『Craft Burger & Wine Shopブロンズグリル 八戸本店』は八戸の街の中心から歩いても15分程の場所にあり、週末のランチタイムは満席。

16種類のバーガーメニューはどれもとても魅力的で悩ましい限り。欲張りな私はSサイズを2個オーダーしました。オリジナルのバーガーは王道のパテ&たっぷりチーズ、カリカリベーコンが味のアクセント。もうひとつはサーモンケーキバーガー。サクサクとしたサーモンのコロッケに溢れんばかりの特製タルタルソースがベストマッチ。

少し黄色味がかったバンズは地元南部産のかぼちゃが入っており、ブリオッシュ系の軽い食感がボリュームある具材を引き立てます。付け合わせの自家製ピクルスには青森名産の長芋もあり、地元の食材を積極的に使っていく心意気を感じました。

オリジナルバーガー(左)とサーモンケーキバーガー(左)。Sサイズのバーガーでもかなり満足なサイズ感。付け合わせの紫キャベツ、唐辛子、長芋のピクルスも美味。

ベジタリアン ソイバーガーまであり、あらゆるお客様のニーズに答える姿勢が伺われます。

山盛りの皮付きフライドポテト、食べられるか?心配でしたがシードルのおつまみでしっかり完食!

自家製ワインがグラスで飲め、気に入ったワインはその場で購入出来ます。

爽やかなライトブルーの壁がひときわ目を引くオシャレな外観のブロンズグリル。

青森が誇るこだわりのワイナリー

ショップの隣に併設されている『澤内醸造』はワインやシードルを年間1万本以上製造している青森の数少ないワイナリーです。

オーナーの澤内昭宏さんは元々、料理人でイタリアでワイン醸造を学び、2008年に帰国。地元八戸をベースに飲食店を経営しながら2014年にワイン用ぶどうの栽培を始め、2017年から本格的にワイン醸造を始められたそうです。現在では八戸でワインフェスを企画したりと今後の活動が気になります。

個性的なラベルは澤内さんご自身で描いてるそうです。見ているだけでもイマジネーションが広がります。

料理人である澤内さんは和食にあったワインなど様々な食事とのマリアージュを考えながら、ワインを作っているんだとか。

レストランの壁に分かりやすいワイン製造過程が描かれていて、ワインに詳しくなくても聞きやすいムード。

ショップのガラスの窓からは醸造所の作業の様子が見られます。

醸造所ではシードルを仕込む前のりんごの甘酸っぱい香りも。

八戸の街歩きで出会った、素敵な買い物スポット

八戸の街歩きの途中、休憩に立ち寄った 八戸ポータルミュージアム「はっち」。たくさんの郷土玩具の八幡馬で飾られたエントランスを入ると青森のお土産が並ぶ『KANEIRI Museum Shop』があり、女子の買い物心をくすぐる雑貨に目を奪われました。

青森の工芸品をメインに東北地方のハンドクラフトなどに詳しい解説が添えられていて見やすい店内。また、充実したラインナップのフード系はパッケージもオシャレなものが多くて、選び甲斐があり、大人女子の旅先での買い物欲を満たしてくれるスポットです。

はっちのエントランス〜そこはかとないノスタルジー感の八幡馬のフォルムは北欧っぽくも見えるから不思議。

サバ缶などがずらりと並ぶスタイリッシュなディスプレイは都内のグロッサリーショップにも引けを取りません。

カゴや木工製品、南部菱刺し、ガラス製品といった青森南部地方の工芸品。

八幡馬はインテリアにも取り入れやすい白木のもの、小さなスノードームまで各種揃っています。

お酒コーナーのラベルはおしゃれなものが多く、青森オリジナルのデザインセンスに脱帽です。

購入したお土産をご紹介

お土産の戦利品のお酒やスイーツ類を自宅で並べてにんまり。

我が家のスイーツ番長の娘と日本最古の南部せんべい店『川越せんべい店』の<バターせんべい>、隣町の五戸町で作られている<紅玉パイ>で青森おやつタイム。娘曰く「ちょい甘懐かしおやつは美味しいよね〜」とご満悦でした。近いうちにサバ缶をつまみにワイン開けようと計画中。

津軽びいどろのガラスのおちょこと手軽に飲めるカップ酒の男山。

レトロなパッケージの「はとむぎかりんとう」は素朴な味わいでかなり好みの味。小洒落たパッケージのサバ缶は迷った末にアヒージョ味を購入。

川越せんべい店のせんべいはこだわりの原料を石窯で手焼きしていて、量産の物とは一味違う、粉本来の味を楽しめます。アップルパイは少し温めると美味しさ倍増。

澤内醸造所でラベル貼りをしていた出来立ての白ワインをゲット!

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この記事の
プレミアムメンバー

石黒美穂子

フォトグラファーとして女性誌、WEBなどで活躍。生活雑貨のセレクトショップ「MIGO LABO」(東急東横線・学芸大学駅)のディレクターも務める。
https://www.migolabo.com/
Instagram : @migolabo @ishiguromihoko

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