買い物に行けないようなとき、長期間ストックしておける缶詰はとても便利な食材。「缶づめ料理研究家」の黒瀬佐紀子さんに、シリーズでレシピを教えてもらいます。今回はオイルサーディンを。3行程のみなのに、味は本格的です!
●オイルサーディンのトマト柚子こしょうかけ
トマトの酸味と柚子こしょうの上品な辛味が、青魚特有の生臭さを消してくれます。火を使わず簡単。
■材料(2人分)
オイルサーディン缶… 1 缶(105g)
トマト… 1 個
柚子こしょう… 小さじ1/4
青ねぎ… 適量
■作り方
①トマトは1㎝角に切り、缶のオイル大さじ 1、柚子こしょうを混ぜて5分ほどおく。
②オイルサーディンと①を盛り合わせる。
③ 2㎝長さに切った青ねぎを散らす。
●オイルサーディンの南蛮漬け風
通常、イワシを揚げますが、缶詰を使えばその作業は省略! 作り置きメニューとしてもおすすめです。
■材料(2人分)
オイルサーディン缶… 1 缶(105g)
にんじん… 40g
セロリ… 30g
クミンシード… 小さじ1/4 酢… 大さじ1/2
塩…少々
砂糖…ひとつまみ
■作り方
①にんじんとセロリは千切りにする。
②フライパンに缶のオイル小さじ2とクミンシード、①を入れて炒め、野菜がしんなりしたら火を止めて、塩、酢、砂糖を入れて全体を混ぜる。
③器にオイルサーディンを盛り、②をのせる。
オイルサーディン缶
小さいイワシの頭と内臓を除き、高濃度の塩水に数時間漬け込み、油で煮込んだもの。「香りの華やかな野菜や、スパイスと合わせるとよりおいしく。お酒のおつまみにぴったり」
黒瀬佐紀子/くろせさきこ
缶づめ料理研究家。フードスタイリスト。雑誌やTVなどで活躍するほか、商品プロデュースも手掛ける。『缶詰食堂 いつでも手軽に安うまレシピ』(文化出版局)など、缶詰を使った料理の著書も多数。
http://www.omeletyellow.net/
『ku:nel』2018年11月号掲載
写真 柳原久子/文 鈴木麻子