年末年始はどうしてもごちそう続き。おまけにステイホーム中で運動不足気味……。ちょっと体が重くなったという方も多いかもしれません。スーパーでよく見かけるようになった注目のダイエット食材を、作家で料理家の樋口直哉さんが調理するシリーズ。まずは、お米の代役として話題のカリフラワーライスです。
ダイエットに役立つと言われる食材はいろいろ。
「人により糖質オフするとか、カロリ ーを抑えたいとか、目的は多様だと思います。食材として捉えて食生活に生かすのが面白いのでは」と樋口さん。
商品として気になっているのがカリフラワーライスだそう。一度火を通し
てから粒状に砕き冷凍した形で商品化され、世界的に流行中。イオンの商品のパッケージには、糖質は白米の25分の1とあります。食物繊維も豊富。
「ご飯代わりに食べてもいいのですが、味は当然別物。主食に軽さを出すアイテムと考えた方がベターです。ご飯と混ぜてカレーと食べたり、炒飯にするのがおすすめ」
調理法にもポイントが。「自然解凍せずそのまま入れ炒めます」。ご飯と
混然一体に、パラパラ感が実現。
カリフラワー炒飯
●材料(2人分)温かいご飯… 150g(半合弱·茶碗1 杯分)
冷凍カリフラワーライス…150g
長ねぎのみじん切り…1本分
サラダ油…大さじ1
卵…2個
塩 、醤油…各小さじ1/2
ザーサイ(瓶詰め市販品)のみじん切り…大さじ1
●作り方
1)中火にかけたフライパンでサラダ油を熱し、卵を入れる。卵が半熟状態のうちにご飯を入れて絡めたら、冷凍カリフラワーライスを入れる。
2)ほぐしながら炒めて、パラパラになってきたら長ねぎ、塩、醤油、ザーサイを加え、さっと混ぜる。
樋口直哉/ひぐちなおや
作家、料理家。服部栄養専門学校卒業。フランス料理店や料理教室などで修業する。2005年『さよなら アメリカ』で群像新人文学賞を受賞。料理に関する著書も多く本誌連載も好評。近著に『新しい料理の教科書』『おいしさの「仕組み」がわかる料理のキホン』。https://note.com/travelingfoodlab
『ku:nel』2020年3月号掲載
写真 伊藤徹也 /取材・文 原 千香子