パリ歴20年の通がおすすめ!「黄金の三角地帯」レピュブリック界隈の旬なブランジェリー&カフェ3店

トリコロル・パリ

パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARIS主宰・荻野雅代さんと桜井道子さんおふたりが、毎月交替でフランスから日々の暮らしをご紹介。今回は荻野さんが、レピュブリック広場周辺にある、行きつけブランジュリーとカフェ3店のレポートをしてくれました。

トリコロル・パリが足繁く通う、パリ10区の行きつけブランジュリー&カフェ。

2024年4月にサン・マルタン運河のお気に入りのお店を紹介しましたが、今回は、そこからほど近いレピュブリック広場周辺にある、行きつけブランジュリーとカフェを紹介したいと思います。パリ10区に位置するレピュブリック界隈は、昔からとても庶民的な雰囲気の漂う場所でしたが、ここ10年ほどでおしゃれなカフェや雑貨屋さん、洋服ブランドなどが立ち並ぶスポットになりました。パリジャン、パリジェンヌの中でもおしゃれ感度の高い人たちが、日常使いするようなショップが多いです。

1_朝イチから行列のできるパン屋さん「Mamiche(マミッシュ)」

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角っこのパン屋さん、という庶民的な雰囲気の店構え。すでに行列ができている。

2017年に9区のコンドルセ通りに第1店舗目を開店し、瞬く間に大評判となり、10区のレピュブリック地区に2店舗目、そしてランチにぴったりなサンドイッチやスープなど、お惣菜を充実させた3店舗目を同じく10区にオープンしたブランジュリー。朝8時から大行列ができる人気ぶりで、待っている人の中には英語を話す旅行客らしき人たちもたくさんいます。

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マミッシュの人気の火。付け役となったシュークリーム

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ハム&チーズのパンやオニオンのスティックパンなど、惣菜パン系もおいしい。

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チョコレートが練り込まれたどっしりとしたバブカも人気メニュー。

フランス発祥のシュークリームは本国でお目にかかることは少なく、日本でおなじみの大きめのパフにクリームが入っているシンプルなものはいまだに珍しいです。マミッシュのシューはカリッとした生地の表面にパールシュガーとパウダーシュガー、中にはバニラビーンズたっぷりのクリームが詰まっていて食べ応えあり。バブカは東欧生まれのどっしりとした甘い菓子パンで、現在はパリでお馴染みになりましたが、流行の先駆けだったかもしれません。他にも、ちぎるスタイルのブリオッシュもおすすめです。

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ちぎりパン風ブリオッシュはふわっふわ。

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店の奥がキッチンになっていて色々な種類の焼きたてパンが次々と出てくる。

Mamiche(マミッシュ)

32 rue du Château d’eau
75010 Paris

火-金 8:00-20:00、土 8:00-19:00

https://www.mamiche.fr

2_サンドイッチやケーキもおいしい、朝から元気になれるカフェ「Blondie(ブロンディ)」

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ブルーとオレンジがテーマカラーのブロンディ。

2023年に、こちらも第1店舗目を9区に、その後すぐに2店舗目をマミッシュの斜め向かいにオープンしたカフェ。NYで焙煎を学んだトムとタンギーがコロナ禍をきっかけにパリに戻り開いたお店で、日本人の口にも合うアメリカ風のコーヒーのメニューが揃っているのはもちろん、パンやケーキも素晴らしくおいしいところがこのカフェの強みです!

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開店から大忙しのスタッフ。みんな英語も堪能でアメリカにいるような雰囲気。

すべて店内で手作りされていて、クロワッサンのようなヴィエノワズリーから、ツナ・メルトなどのアメリカンなサンドイッチ、そしてチーズケーキやレモンケーキなど、どれを食べてもフレッシュな味わい。タンギーは、あのエリック・カイザーの息子さんなので、パンがおいしいのも納得がいきます。毎日オープンしているのも最高。

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カフェラテやアメリカ~ノとクロワッサンでパリらしい朝食。

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フランスでは珍しいバスクチーズケーキもあるのがうれしい。

Blondie(ブロンディ)

27 rue du Château d’eau
75010 Paris

毎日 9:00-18:00

https://cafeblondie.com

3_パリでパンケーキを食べるなら絶対ここ!「Holybelly(ホリーベリー)」

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大迫力のフルーツトッピング。絶対に食べきれないと思うのに、3枚食べられちゃうのが怖い。

2013年に誕生したパリのパンケーキ界の第一人者とも言えるホリーベリーは、今や老舗的存在。お店のあるリュシアン・サンペックス通りは、マミッシュとブロンディのあるシャトー・ド通りと垂直に伸びる道で、マミッシュはちょうどこの2つの通りが交わる角に位置します。まさに、私にとって黄金の三角地帯とも言えるロケーションです。

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旬のアスパラをサイドで選んだ食事系パンケーキ

オーストラリアのメルボルンで3年間を過ごしたバリスタのニコラとシェフのサラのカップルがオーナー。おいしいコーヒーはもちろんですが、みんなのお目当ては、オーストラリア風のふわふわパンケーキ。薄めなので3枚重ねもペロリと食べてしまいます。フルーツ盛り盛り、エッグ&ベーコンも、好きな野菜が選べるものも、どれもおいしいです。特に週末は長い行列ができますが、平日はすっと入れる時間帯もあるのでぜひトライしてみてください。

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たっぷり注がれたフィルターコーヒーは、ホリーベリーのようなお店のおかげでフランスにも浸透しました。

Holybelly(ホリーベリー)

5 rue Lucien Sampaix
75010 Paris

月-金 9:00-17:00、土-日 9:00-16:00

写真・文/荻野雅代

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荻野雅代さんと桜井道子さんのユニット。パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARISを主宰。最新ニュースやカルチャー、旅行・観光情報をはじめ、さまざまな情報を発信している。初のエッセイ『フランスの小さくて温かな暮らし365日~大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』(自由国民社)は6万5000部のヒットに。
https://tricolorparis.com/

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