京都在住の編集者が四条烏丸の『いづ源』の京寿司を絶賛するワケ
京都在住の編集者・ライター沢田眉香子さんが通う京寿司のお店『いづ源』。その魅力を、沢田さんに伺いました。
PROFILE
沢田眉香子・さわだみかこ
京都在住のフリーランス編集者・ライター。アート、工芸、食などを中心に取材執筆。近著『世界に教えたい日本のごはんWASHOKU』(淡交社)で、2022年グルマン世界料理本大賞受賞。
まるで食の工芸品のような『いづ源』の京寿司
「和食の本を執筆している時、京寿司のユニークさに開眼しました」
江戸前といえば握りですが、京寿司のオールスターは、鯖寿司、箱寿司、巻き、ちらし。生魚は使わず、主役はすし飯です。
鰹と昆布の出汁で炊いた、芯まで旨みのしみたすし飯に、魚介を締める、焼く、蒸す、煮るなどして、貼ったり、巻いたり、散らしたり。
「細部に注がれている技と手間の繊細さは、『ご飯の上に、懐石料理がのっている』といわれるほど。見えないところに技を研ぎ澄ませる美学は、まるで食の工芸品です」
京寿司はもっぱら持ち帰りや出前で、家で食べるものでしたが、この店では通し営業でイートインで気軽に京寿司を楽しめます。
「女将さんの京言葉もやさしく、いつ行っても古き良き街の空気、もてなしに迎えられます」
いづ源
住:京都市下京区高倉通綾小路下ル 竹屋町391
電:075-600-2561
営:11:00~18:30(L.O.)
休:木曜日、水曜日不定休
支:現金のみ
予約:不可
WEB:http://kyoto-sushi.jp/member/idugen.html
『クウネル』11月号掲載 写真/福森クニヒロ、取材・文/沢田眉香子、編集/黒澤弥生
SHARE
『クウネル』No.123掲載
私のとっておきの京都
- 発売日 : 2023年9月20日
- 価格 : 980円 (税込)