京都在住ライターが絶賛。好みの調理法で旬の食材を堪能できる町家の和食店『仁和加』の魅力とは?

小さな街に、ジャンルを超えて美味しいものがギュッと凝縮されているのが京都のごはん処の面白さ。今回は、京都在住の編集者・ライターの沢田眉香子さんに、知る人ぞ知る町家の割烹『仁和加』の魅力をご紹介いただきます。

PROFILE

沢田眉香子・たざわみかこ

京都在住のフリーランス編集者・ライター。アート、工芸、食などを中心に取材執筆。近著『世界に教えたい日本のごはんWASHOKU』(淡交社)で、2022年グルマン世界料理本大賞受賞。

隠れた場所に佇む町家の割烹『仁和加』(麩屋町高辻)

路地奥に潜む、隠れ家的な小さな和食店『仁和加』。店主と接客担当の妻との住まいを兼ねていることもあって、程よい生活感に和めます。

黒板にずらりと書かれた旬の食材を、天ぷら、炭火焼、煮物に料理する割烹スタイルで「あれこれ迷うのも楽しいですが、迷いすぎたら、おまかせを」。

140日の長期肥育でじっくり旨みを凝縮させた〈奥丹波黒峰シャモの炭火焼〉(1,500円)は、生こしょうと塩で。

おまかせの〈前菜盛り合わせ〉。〈シイタケの大徳寺納豆和え〉、〈青菜の煮びたし〉、〈鯖寿司〉。おまかせは軽め (7,500円)、ごはん付き(1万500円)。

おひたしや椀ものの出汁には本枯節を、焼き物のタレには赤酒を使っていて、すっきりした味が素材を引き立てます。

「器には、若手工芸家や陶芸家の作品、アンティークを使っていて、和食店らしからぬ軽やかなプレゼンテーションも好きです」

締めは、旬の素材を炊き込んだ土鍋ご飯か、出汁を存分に楽しめる自家製麺のうどん、シャモ出汁のラーメン。

「こちらも大いに迷うところですが、うどんのランチもやっているので、お昼に出直すのもいいですね」

仁和加

住:京都市下京区麩屋町通高辻下ル鍵屋町203-1
電:075-600-2561
営:12:00~14:00(火・水・金・土曜日のみ)、18:00~23:00(最終入店21:00)
休:日曜日、不定休あり
支:カード可
予約:夜は予約可
Instagram:@niwaka_kyoto

『クウネル』11月号掲載 写真/野口さとこ、取材・文/沢田眉香子、編集/黒澤弥生

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『クウネル』No.123掲載

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