京都在住の料理研究家がオススメする「京都のほんまに美味しい食材」6選
食の宝庫・京都の味を自宅に持って帰れば、いつもの食卓がワンランクアップ。今回は、京都で活躍する家庭料理研究家・山上公実さんに、京都で買える丁寧に作られた美味しい食材を教えてもらいました。
目 次
PROFILE
山上公実/やまがみひろみ
キッチンみのり主宰。家庭料理研究家。実家は鮮魚と乾物を扱う食料品店。家庭料理教室や季節の仕込み事の講習会などを開催する「キッチンみのり」を主宰。おばんざいや薬膳の知恵を取り入れた料理を提案。
『久在屋』の〈手づくり油揚げ〉
在来品種の大豆など、厳選した国産・天然素材にこだわる豆腐店『久在屋』の〈手づくり油揚げ〉です。
「油抜き不要の油揚げは、赤絞めと白絞めの菜種油のブレンド油で昔ながらの製法で揚げてあります。肉厚で歯ごたえがあり、これだけで料理のメインに。こんがり焼いて、大根おろしとポン酢、七味唐辛子などと食べるのが好き」
『向井酒造』の〈京の春純米きもと〉
1754年創業の京都・丹後の作り酒屋『向井酒造』の純米酒〈京の春純米きもと〉が、山上さんオススメの日本酒。
「〈京の春〉は、京都の酒米〈祝〉を100%使用し、自然の力を利用した昔ながらの生もと仕込みで作られた純米酒。辛すぎず、甘すぎず、うま味や酸味、苦みのバランスが取れていて、私のようなお酒の強くない方でも、飲みやすい。常温でも、冷、燗でも」
『音吹畑』の〈ハーブティー〉
豊かな自然に恵まれた山間部・大原で有機野菜を栽培する農家『音吹畑』のハーブティー。
「自家栽培した有機ハーブを丁寧に手摘みし、美しい色合い・風味を保ったままに適切な水分量にまで低温乾燥させています。赤紫蘇とレモンバーム、レモングラスとジンジャーなど、どのブレンドの組み合わせも新鮮」
『和田商店』の〈板こんにゃく〉&〈糸こんにゃく〉
『和田商店』のこんにゃくは、昔ながらのばた練り製法により細かな気泡が入り、味が染み込みやすいのが特徴。
「下茹でなしですぐ使える、料理教室でも大人気のこんにゃくです。薄く切って刺身こんにゃくにするのが手軽ですが、牛すじと煮込んだり、昆布〆にしてもおいしい。糸こんにゃくはヤムウンセンの春雨代わりにも」
『ダイシン食料品店』の〈ちりめん山椒〉
『ダイシン食料品店』の〈ちりめん山椒〉は、鮮魚店が厳選したちりめんじゃこと和歌山の香り高い山椒を使い、酒、みりん、しょうゆのみで仕上げた無添加のやさしい味わい。
「ごはんのお供にするのはもちろん、ポテサラに加えたり、湯葉あんかけ丼に散らしたり、水菜と大根のサラダのトッピングにも。味付け不要で、ささっと一品できます」
『三條若狭屋』の〈祇園ちご餅〉
『三條若狭屋』の〈祇園ちご餅〉は、甘く炊いた白味噌を求肥で包み、氷餅をまぶし竹串にさした柔らかなお菓子。
「白みそと求肥のコンビネーションが珍しく、京都外の方に差し上げると大変喜ばれます」
関連記事はこちら
『クウネル』11月号掲載 写真/石川奈都子 (取材、食材)、柳原久子 (食材)、取材・文/野崎 泉、鈴木麻子
SHARE
『クウネル』No.123掲載
私のとっておきの京都
- 発売日 : 2023年9月20日
- 価格 : 980円 (税込)