料理家サルボ恭子さんが教えるスープと煮込み料理が一度に作れる「チキンポトフ」の作り方

「おいしい」を追い求める料理の達人が辿りついたレシピとは?人気料理家・サルボ恭子さんに、前菜のスープとメインの煮込み料理が一度に作れてしまう「ごろごろ野菜のチキンポトフ」の作り方を紹介してもらいます。

PROFILE

サルボ恭子/さるぼきょうこ

料理家。老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に支持したのち渡仏。パリのグランメゾンで研鑽を積み帰国後は料理家として活躍。料理教室の他、オンラインリアルコミュニケーションサロン「レトォア」を主宰。

家庭料理は材料も工程も差し引いてシンプルに

フレンチは敷居が高い。そんな思い込みを払拭し、手軽で親しみやすい家庭料理として提案している人気料理家のサルボ恭子さん。パリのグランメゾンで修業していた際、各地から集まったシェフたちが、それぞれの地元料理や家庭の味を誇らしげに語る姿が印象的だったと語ります。

「普段は厳しい一流のシェフも、家庭料理の話をする時は表情がゆるみます。どんな人も食体験のベースには家庭料理があり、それは世界共通。プロの料理より家庭料理を極めたい。と思うようになりました」

基本的な味付けはオリーブオイルと塩。サルボさんが提案するフレンチベースの洋食は実にシンプル。

「私が目指すのは、お店では味わえない家庭料理ならではのおいしさ。プロの真似をするのではなく、誰もが作りやすいように、材料も工程も差し引いた、手軽なレシピを提案しています」

料理家として忙しく活躍しながらフランス人の夫と結婚。育児と仕事の両立に追われながらも家族で囲む食卓を大切にしてきたサルボさんにとって、「煮込むだけ」の鍋料理は定番中の定番。

「煮込み料理は下ごしらえが6割以上と言っても過言ではありません。今回は鶏肉でポトフを作りましたが、澄んだスープをとるために、鶏肉は最初に茹でこぼしてアクを除きます」

家にある材料で簡単に。その代わり仕上がりに差をつけるひと手間は惜しまない。それがサルボさんが提案する家庭料理です。

いざ「チキンポトフ」を作ってみよう

お鍋ひとつで、前菜のスープとメインの煮込み料理が一度に作れてしまうのがポトフのいいところ。もちろん具とスープを一緒に食べてもいいのですが、フレンチ風に別皿に分けていただくと、満足感が違います。野菜は大きいまま、玉ねぎの頭や人参のヘタは切らずにそのまま煮込むことで、野菜の旨みを余すことなくいただけます。盛り付け前に食べやすい大きさにカットして、お好みでマスタードを添えてどうぞ。

「ごろごろ野菜のチキンポトフ」の作り方

◎材料(4人分)

骨つき鶏もも肉1本(400g)⇒塩小さじ1/2、ささみ2本(120g)⇒塩小さじ1/5、にんじん小さめ1本、玉ねぎ1個、セロリ1本、セロリの葉1本分、じゃがいも2個、にんにく2かけ、ローリエ1枚、塩小さじ1/3ほど、黒粒こしょう5粒、水1500ml

◎作り方

1.鶏もも肉の関節と関節の間に包丁を入れて2等分に切り分け、分量の塩をまぶす。ささみは筋を切り落として塩をまぶし、冷蔵庫で20分ほど寝かせる。

2.にんじん、玉ねぎ、じゃがいもは皮をむく。玉ねぎは縦に半分に切る。黒粒こしょうはラップで包んで上から麺棒などで叩いてつぶす。

3.1.の鶏肉は茹でこぼしてアクを抜いてから改めて鍋に入れ、じゃがいもと分量の水、塩小さじ1/3ほどを入れて中火にかける。グツグツと沸いてきたら火を弱め、にんにくとローリエ、セロリの葉を加え、静かに沸騰している状態で蓋をずらしてのせて10分煮る。

4.3.に残りの野菜を加え蓋をずらしてのせ、コトコトと静かに沸いている状態で約15分煮る。煮汁の味を見て足りないようなら塩(分量外)を加えて火を止める。

5.煮汁はスープ皿に、具材は食べやすく切り分けて皿に盛り付けて完成。

鶏肉は最初に茹でこぼし、アクを抜いてから再び煮込むと、澄んだスープに仕上がります。

煮る順番は、硬い根菜(じゃがいも)から。水からコトコト煮込んで旨みを引き出します。

玉ねぎの頭や人参のヘタもそのまま煮込んで旨みを引き出し、盛り付け前にカット。

『クウネル』2023年7月号掲載 写真 目黒智子 / 取材・文 吾妻枝里子

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『クウネル』No.121掲載

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