元ミス日本・伊藤千桃さんの葉山の台所から おもてなし料理を習ってきました

レバーの入った皿を箸で触れている伊藤千桃さん

うつりゆく季節や行事を、独自のセンスで自由に楽しむ伊藤千桃さん。その自然に寄り添う豊かな暮らしが追体験できるワークショップ『千桃さんちにおよばれワークショップ第1回』が開催され、〈クウネル・サロン〉編集部もお邪魔しました。ワインのお供にぴったりな伊藤家秘伝のレバーパテと、金柑のコンポートの作り方など、ワークショップの様子をレポートします。

気の利いたおもてなし
レバーパテと金柑のコンポート

レバーパテは、流水で血抜きをしておいたレバーにラム酒をかけて臭みを取るのが千桃さん流。セロリ、玉ねぎなどの香味野菜、フェンネル、ローズマリーなどのハーブ類を加えたら、隠し味にベリージャムを少量足して仕上げます。

「朝作りながら、料理に加える赤ワインを飲みながらたくさんつまみ食いしてしまいます。保存もきくし、1人でワインを飲むときにぴったり」。

長く保存するなら香味野菜は少なめに。バケットにのせてベリーのジャムとハーブを添え、お好みで黒コショウ、岩塩をかけて召し上がれ。

レバーの入った皿を箸で触れている伊藤千桃さん
鶏もも肉を炒め、野菜を加えて炒め合わせます。ハーブ適量、血抜きしたレバーを入れて炒め、塩、こしょうをふり、赤ワインなどを各適量加え、火が通ったらバターを加えてフードプロセッサーにかけます。
ランチの食材がテーブルに置いてある
ワークショップ参加者にふるまわれたランチメニュー。レバーパテはパンにのせ、庭で取れたラズベリーのジャムを添えて。サラダは、「紫キャベツの柚子甘酢で和え」と「人参と柿、みかんのラペ」。ココットは伊藤家のおふくろの味で「ミートソースとマッシュポテトの重ね焼き」。漬け添えは三浦野菜と生姜味噌をディップ。フォカッチャは当日の朝の焼きたてです。
伊藤千桃さんが金柑採取している
たわわに実った千焼さんの家の金柑。どれも粒が大きくて立派!葉つきのまま採取し、コンポートに。
金柑煮がお皿に入っている
葉っぱも種もとらず、そのままコンポートに。鍋に金柑がひたるまで水を入れ、沸騰させて湯をきり、砂糖を加えて再度中火にかけ、ゆっくり煮て冷ませば出来上がり。
金柑が入った瓶はお土産の品
完成した金柑の甘露煮は小瓶につめてゲストのお土産に。葉つきなのでスイーツに添えても映え、チョコレートでコーティングしてバレンタインのプレゼントにしても。一度にたくさん作って冷凍保存もできます。
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縁起のいい「赤」を基調にしたインテリア

Xmasから年始にかけては温かみがあって縁起のいい「赤」を基調にしたインテリアに模様替え。年末には庭で採れた赤唐辛子を麻ひもで編んで飾りを作り、玄関に飾って魔除けに。赤唐辛子はそのまま乾燥させてストックし、料理に使います。

「唐辛子の飾りは古民家の食器店で毎冬に飾っているのを観ていて素敵だなーと憧れていて。何日も通ってじーっと観察し、編み方を再現できるようになりました」

ワークショップでは、千桃さんのていねいな指導のもと参加者全員でこの唐辛子飾りを作り、お土産に。

「初めてのワークショップで不安はありましたが、温かい雰囲気で、娘も私もとても楽しませて頂きました。皆さんと色々なお話しできて有意義な催しでした。お客様はじめ、このワークショップに関わってくださった方々に感謝いたします。これから四季を通じて開催したいと思っております」

2022年12月16日に行われた、伊藤千桃さんのワークショップをチラリとご紹介。動画視聴コースも受け付けています。

千桃さんちにおよばれワークショップ』は季節ごとに開催予定。詳しくは「行事を楽しむ暮らし」いとよしHPにて随時公開予定。

赤唐辛子がヒモに吊るされている
赤唐辛子12本、麻ひも1m×2本を使って編んだ飾り。赤が魔除けになり、正月用の飾りにしても素敵。
赤唐辛子が紐で吊るされている
玄関に飾っておくと、からからに乾くため保存にも便利。千桃さんは、たくさん作って友人へプレゼントすることもあるとか。
操り人形が飾っている
千桃さんのルーツ・インドネシアの操り人形は、従兄弟からのプレゼント。伝統的な人形劇で使われるもので、人形も衣装もすべて手作りです。
薪ストーブが置かれている
冬に欠かせない薪ストーブは、乾燥しにくく、心地よい温かさ。ぱちぱちと薪のはぜる音、ゲストも癒されます。
たくさんの薪が並んだ置き場の横に伊藤千桃さんが立っている
冬に使う薪ストーブ用に、割って風通しのよい場所に積んでよく乾燥させておいた薪。1年~2年乾燥させると燃えやすくなります。
伊藤千桃さんが松ぼっくりが入ったカゴを持っている
千桃さんが薪ストーブの着火剤に使っているのが松ぼっくり。松脂が含まれているためよく燃え、散歩がてら山や公園で拾ってストックしておきます。
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この記事の
プレミアムメンバー

伊藤千桃

1950年ジャカルタ生まれ。インドネシアと日本のダブル。「桃花源」の屋号で、神奈川県・葉山の自宅をベースにお弁当ケータリング、バーベキューサービス、民泊などを行う。著書に『千桃流・暮らしの知恵』(主婦の友社)が。
Instagram:@toukagenhayama

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