おしゃれレジェンド島田順子さん&娘・今日子さん競演!母娘の個性が光る着こなし
母の順子さんはフランス、娘の今日子さんは東京と、離れて暮らす島田さん母娘。順子さんの帰国時にそんなふたりをスナップ。 お互いのおしゃれについてのお話も伺いました。
目 次
ベーシックなコートには、 インナーで遊び心をプラスして。
「コートがクラシックなので、 きちんとまとめるとつまらないから、インナーで崩してみました」と、順子さんは蛇革のパンツを。
今日子さんはマルチボーダーのラメ入りニットをセット アップで。足元は『ニューバランス』と『アディダス』とふたりともスニーカーを合わせて。
愛用のデニムで、 それぞれのカジュアルスタイル。
シャツが気持ちいい暖かな冬の1日。孫の今ちゃんが描いたイラストのTシャツと長年愛用 の『リーバイス 501』に、順子さんが合わせているのは今季のコレクションアイテム。
「高価なツイード素材なので、デニムでカジュアルダウンしました」。 一方の今日子さんは『BIG MAC』のデニムシャツと『Lee C ooper』のデニムに花柄のブルゾンをプラス。
娘・今日子さん
「母から学んだのは〝好き〟を 自分のスタイルにすること」
「母からの影響はいろいろあるけれど、 いちばんは、自由に自分に合う好きなものを着るということ。『あなたは何が本当に好き?』と。そして、あまりやり過ぎず、ミスマッチに見えるけどプリサイズ(精密)ということも。
母の場合は60年代のヌーベルバーグの女性の世界観。 それが自分のベースのレシピだけれど、自分のスタイルにしちゃって、そのルールを使って遊んでいる感じ。
私もヌーベルバーグのものも好きだけれど、全然違うものが好き。で、それをどうやって自分のスタイルにしていくか。 それが 母からいちばん影響されたこと。『こうしなさい』とか、直接は何も言われたこ とはないけれど、身近で感じて、自然に学んできたのだと思います」
母・順子さん
「親子でも好みは全然違うけど、それはそれでいいと思っています」
「今日子は私よりもずっとおしゃれに敏感ね。個々が大事なので、娘だからとい って『こうしたら?』とか言うことはないです。彼女は彼女の美学を持っているから、あまり影響し合うこともお互いにないわね。
年も40歳近く違うし、比較にはならないわよね。私は自分の好きなものしか着ないし、自分が着ているものはいつも『似合っているみたい』と自分では思うけど、彼女の着こなしは私には意外だし、思いがけない効果が生まれて、それが若者らしくていいんじゃないかなと思っています。
例えば『ジュンコ シマダ』の服でも、意外なコーディネートをするのは面白いし、素敵だと思います。 それが彼女のチャーム(魅力)になっているんじゃないかしら」
島田順子/しまだ・じゅんこ
2025春夏で『JUNKO SHIMADA』の87回目のコレクションを 発表。著書は『島田順子 おしゃれも生き方もチャーミングな秘密』(マガジンハウス)など。
島田今日子/しまだ・きょうこ
島田順子さんの娘として、パリで 生まれ育ち、5年前から東京に移住。『JUNKO SHIMADA』のディレクターとして仕事をサポート。
『クウネル』2025年3月号掲載 写真/目黒智子、取材・文/黒澤弥生
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『クウネル』NO.131掲載
パリ・東京おしゃれスナップ187
- 発売日 : 2025年1月20日
- 価格 : 1080 (税込)