更年期うつから自身のニオイが気になりだして…口臭と女性特有のニオイのケアに大切なこと【美容家のケア】

年齢を重ねたからか更年期の影響か、以前より汗とニオイが気になる......。そんな相談しにくい悩みを抱えた時、美容家・山本未奈子さんが実践した方法とは?

PROFILE

山本未奈子/やまもとみなこ

美容家・起業家。MNC New York代表取締役CEO。ウエルネスブランド『SIMPLISSE〈シンプリス〉』や超吸収型サニタリーショーツブランド『Bé-A〈ベア〉』を手がけ、美容家としても活躍。

更年期うつからニオイが気になるように……

ひどい更年期うつに半年間も悩み続けたという山本未奈子さん。 「それまで25日周期できちんときていた生理が不順になり、ホルモン検査を受けたところ更年期と診断されたのが始まり。そういえば疲れやすくなっていたし、夜中に何度も目が覚めるようになっていて。更年期の症状は出ていたのに、それとは気づかず過ごしていたんです」

そのうち会社のミーティングに集中できない。友人と出かける約束をしても当日になると行きたくない、と約束したことさえ後悔。落ち込むように。

「自他共に認めるスーパーポジティブだったのに、『どうしたんだろう、私』と自信をなくすようになりました。とうとう朝、ベッドから起き上がれなくなり、仕事も家事もできず2カ月間、ほぼ寝てばかりいるような生活に」

自信がなくなることで気になるようになったのが、自身のニオイ。

「家族や友人に指摘されたわけでもないのに、口臭があるんじゃないか、デリケートゾーンが臭っているんじゃないかと神経質になってしまって」

口臭が気になるようになったのは、コロナ禍でマスクをつけるようになったことと、虫歯で悩まされて歯科で相談したことから。

「医師曰く、更年期でホルモンバランスがくずれると口の中の水分量も減りドライマウスに。すると口の中の細菌が増えて口臭の原因になるのだそう。さらには虫歯や歯周病まで引き起こし、それがまた口臭につながるという悪循環に。それを防ぐには食後の歯磨きだけでは足りない、歯間ブラシや舌用クリーナーも加えるべきとのアドバイスがありました」

以来、抗菌作用のあるペースト状の歯磨き剤を使い、歯間クリーナーにマウスウォッシュをつけて歯間に汚れや菌を残さないようにケアを徹底。

「さらに、ニオイを発生する舌苔も舌用ブラシで磨き、マウスウォッシュで仕上げを。日中、ニオイの強いものを食べたときはスプレータイプのマウスケアを使うこともありますが、最近のお気に入りは乳酸菌のサプリメント。口の中の菌のバランスを整えてくれるので、飲むとすぐにニオイが気にならなくなります」

口臭ケアは歯磨きだけで終わらせない。

1.乳酸菌で口内のバランスを整えるサプリは、『オハヨーバイオテクノロジーズ』の〈ロイテリ〉を愛飲。2.舌用クリーナーはポップなカラーを選び、モチベーションをアップ。3.歯間ブラシにつけて歯間を掃除したり、洗口液として使っているマウスウォッシュ、〈コンクールF〉。「刺激が少なく、ミント味ですっきり」4.歯間ブラシは、『サンスターGUM』の〈歯間ブラシL字型〉。「いろいろ試して私にはこれがいちばん。奥歯まで届きます」

「シンプリスの『センシュアル ネンマク ケア』は、スーパーフルーツのシーベリーから抽出したオイルなど、女性にうれしい10種の成分を配合。うるおう毎日をサポートしてくれます」

デリケートゾーンのケアは専用アイテムで

デリケートゾーンのケアは、2週間も不正出血が続いたことがきっかけで始めたそう。

「少量の出血がダラダラと続いて、まわりにニオイを気づかれないか心配になってしまって。経血のニオイだけでなく、蒸れることもニオイにつながってしまうから、紙ナプキンをやめて吸水ショーツを使うようにしました。紙ナプキンを持ち歩く手間も省け、エコにもなりますし。清潔に保つことにも気を配り、デリケートゾーンを洗浄しつつ弱酸性でうるおいは守る、専用のソープを使って手で優しく洗うようにしています」

口臭とデリケートゾーン、どちらも〝粘膜の保湿〟がポイントだと言います。

「口臭もデリケートゾーンも粘膜が乾くことで雑菌が繁殖するので、粘膜のうるおいを保つためのサプリメントを併用しています。飲み続けるとうるおいを感じられるので、体の中からもケアすることが必須だと痛感しています。

更年期障害を乗り越えて思うのは、思春期と同じでいつかは必ず終わる、ということ。だから更年期真っ只中の方には、起きたことを受け入れて、無理せずできることを続け、自分に優しくしてあげてほしいと伝えたいです」

右:『シンプリス』の〈センシュアル フェミニン デオウォッシュ〉は、pH6.5の微弱酸性。植物エキスや酵母エキスなども配合。左:『Bé-A』の〈ベア エアライト ショーツ〉。「7層の吸収構造で抗菌、防臭。冷えやすいお腹まわりを温める設計です」

常在菌の減少も、ニオイにつながります

「更年期になってデリケートゾーンのニオイに悩まれる方は多いのですが、これもエストロゲンの低下が原因。エストロゲンが減ると膣内の血流が低下し、粘膜が薄くなって常在菌が減ってしまいます。生理があると、経血が出ることで一緒に雑菌も洗い流すことになりますが、閉経するとそれもできないため自浄作用がなくなり、雑菌が増えてニオイが強くなってしまうのです。

さらに、エストロゲンには水分量をキープする働きもあるので、更年期は乾きやすくなります。乾燥することでも常在菌は減ってしまうので、これもまた、雑菌が増えてニオイの原因に。デリケートゾーンは弱酸性の専用のソープで優しく洗い、専用の保湿剤で保湿を。

口腔内も粘膜なので、乾くと雑菌が繁殖してニオイが強くなることが考えられます。口腔ケアは念入りに」(海老根先生)

海老根先生が開発した、デリケートゾーン用の保湿剤〈EBINE ジェル〉。化学物質を極力使わず、デリケートゾーンに安心して使える設計。ラクトパチルス菌やプラセンタエキスなどを配合。

『ku:nel』2023年9月号掲載 
写真/目黒智子、取材・文/河村美枝、編集/矢沢美香

SHARE

『クウネル』No.122掲載

やっぱり、家が好き!

  • 発売日 : 2023年7月20日
  • 価格 : 980円 (税込)

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)