〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの松永加奈さん。友人に会うべく、約3年ぶりに大阪訪問。ご当地グルメや観光地など、大阪旅のレポートをお届けします!
梅の木が名物の大阪天満宮ならではの「梅ジャムアイス」
先日、大阪へ行ってきました。コロナ禍前の訪問以来約3年ぶりの大阪は、かつて記者として日々走り回っていた場所。当初、土地勘がなく、早口の関西弁に付いていけず、仕事に慣れない間は心が折れることもいろいろとありましたが、出会いと経験という楽しい思い出もいっぱい。海外へ出てから生活の拠点は変わりましたが、現在もときどき友人や仕事仲間と大阪で集まっています。
今回は、オランダから一時帰国中の友人に会うため北浜エリアを訪ね、彼女のアテンドで大阪天満宮へ。目的は「梅ジャムアイス」です。
大阪天満宮は菅原道真公を祀った神社、そして「梅」が有名。天満宮に梅があるのは「道真公が幼少から庭にある梅の木を愛でていたから」と言われ、毎年「梅まつり」が開催されています(今年はコロナ禍のため中止)。梅まつりがあるほど梅の木がある、ということはさくさんの梅の実がなる…というわけで、境内北側にある「星合茶寮」のスタッフの方たちが、その実でジャムとジュースを作っているのだそう。
滞在中はとにかく蒸し暑かったので、友人から「梅ジュース」という言葉を聞き飛び上がって喜んだのですが、ジュースの出来上がりは7月半ばとのこと。それならば…と、もう1つの「梅ジャムアイス」を目指し天満宮へ向かったのでした。天神さんの敷地内にある梅の実、なんだかご利益がありそうではないですか!
大阪天満宮北側に構える鳥居をくぐり「星合橋(ほしあいはし)」を渡ると茶寮が見えます。ちなみに「星合橋の上で出会った男女は結ばれる」という言い伝えがあり、その昔は橋の上でお見合いが行われていたのだとか。そんな恋愛パワースポットが天神さんにあったなんて、知らなかった…。
さて、星合茶寮の梅ジャムアイスは、バニラアイスの上にどんっと梅ジャムが盛られた、大胆かつとってもストレートなビジュアル。冷たいお茶と一緒に運ばれてきます。お味は…とても美味しい!とろとろというよりこってりとした、酸味も甘みもしっかりあるタイプの梅ジャム。爽やかな甘さが口に残る懐かしいタイプのバニラアイスと一緒に、あっという間に完食しました。
実はこちらでは「すべらんうどん」といううどんが名物。麺にスリットが入っているので、つるつると滑らず食べられるそう。この「すべらん(滑らない)」というネーミングから、合格祈願の受験生をはじめ、ブレイクを狙う若手の芸人さんにも人気というのが、大阪らしいエピソードです。
「中之島」を歩いていると
さまざまな発見がありました。
大阪天満宮から徒歩圏内には、堂島川と土佐堀川にはさまれた中洲の「中之島」があり、ネオルネサンス建築の重要文化財「大阪中央公会堂」や、子供から大人まで楽しめると話題の「こども本の森 中之島」(予約制)、「中之島公園」は散策にも最適。勤務地として通っていた(もっと若い)頃は気に留めていなかったスポットや景色が今とても新鮮に見えて(実際に新しくなった所もありますが)、時の流れをひしひしと感じます、いい意味で。
これから大阪に行かれる方は、ぜひ大阪天満宮の星合橋を渡ってみてください。縁起の良い梅やうどん、もしかしたら橋の上でも何かいいことがある、かも?