葉山の山の上でケータリング業「桃花源」を営む伊藤千桃さん。緑に囲まれながらサステナブルな生活を送っています。そんな千桃さん、実は石けんも自身で作ってしまうのだそう!千桃さん流オリーブ石けんもの作り方をお聞きしました。
豊かな自然に囲まれた葉山町で創意と工夫に満ちたサスティナブルな生活をしている伊藤千桃さん。
化粧水やお茶など、身近にあるもので何でも手作りされていて、石鹸もお手製です。石鹸の作り方はいくつかありますが、伊藤さんの場合は油と苛性ソーダを使い、比較的に低温で作業を行う〈コールドプロセス製法 〉 。伊藤さんは、オリーブオイルを使い、お好みでオートミールなどを入れてスクラブにしたり、精油で香りをつけたり、さまざまなアレンジが楽しめます。
「私の場合は、オイルと苛性ソーダを使う昔ながらの製法。強アルカリ性の苛性ソーダ(劇物)を使うので、必ず手袋をして肌に触れないように作業してください。さらに、ゴーグルやメガネをして目に入らないようにご注意を。鉄やアルミ素材などは苛性ソーダに触れると腐食、変質するので、測ったり混ぜたりする際は、ポリプロピレンやステンレス、ガラス素材のものをご用意ください」
千桃流オリーブ石けんの作り方!
●材料
・精製水…180cc
・苛性ソーダ…56g
・オリーブオイル…500㏄
(お好みでオートミールなど)
●使用する道具
ゴム手袋、防護メガネ、ガラスかステンレス製の計量カップ、測り、ステンレスかガラス製のボウル、ステンレス製の泡だて器、ゴムベラ、牛乳パック、発泡スチロールや段ボールの保温箱など。
※苛性ソーダは薬局で購入できます(購入時には印鑑と身分証明書が必要)。
●作り方
1)測りの上に計量カップをのせ、苛性ソーダ、精製水の順に計測しながら加え、透明になるまでかき混ぜる。(※温度が上昇するので注意)。
2)温度計を入れると60度~80度くらいなので、38度~40度になるまでさます。
3)ボウルにオリーブオイルを入れて湯煎にかけ、38度~40度にする。 (2と同じくらいの温度にする)
4)3に2を少しずついれ、20分ほど泡立て器で手早く混ぜ、泡立て器を入れたままラップをして型入れのタイミングを待つ(オートミールや精油を加える場合はここで)。
5)4がカスタードクリーム状になったら、ゴムベラで二重にした牛乳パックに流し入れ、型崩れしないようにタコ糸で縛る
6)5を保温箱に入れてふたをし、1日寝かせる。
7) 6が固まったら取り出して、カットする。日陰で風通しの良いところで約6週間、乾燥&熟成させる。
\手作り石けんは奥が深くて面白い!/
完成した石けんはオリーブオイルを使っているため、肌に優しく、しっとりとした洗い上りに。「あまり熱を加えずに作るのでオイルの栄養成分をそのまま閉じ込められます。オリーブオイルだと洗い上りがしっとりし、ココナッツオイルだと泡立ちがよい石鹸に。
パームオイルだと溶け崩れがしにくく、オイルによって石鹸の特徴が変わるので、いろいろと試しています。精製水の一部をアロエジュースやローズウォーターに置き換えたり、乾燥させたハーブをパウダーにして型入れする前に加えたり、さまざまなカスタムも楽しめます」
取材・文/坂口みずき
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