〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの皆さんに、いま「私がときめくもの」「ときめくこと」を教えていただく本シリーズ。今回登場するのは、50代になってもブランドや流行にとらわれず、自身の価値観をなにより大切にしているカナリアさん。そんな彼女の偏愛モノを、前後編に渡ってご紹介します!まずは、「ときめくもの」編から。
■掘り出し物の着物や浴衣はリサイクルショップが狙い目■
若い頃から興味だけはあった着物や浴衣の世界。見ているだけでも楽しく、洋服では難しい色×柄の組み合わせも気軽に楽しめますよね。「いつか私も」と思っていた2017年、義母のお下がりの浴衣を譲り受けたことが、転機になりました。浴衣は、仕立ての良い古典的な色柄で、帰京後に似合う帯をあれこれ探す時間も至福でした。
\万人に好かれるクラシカルな浴衣/
東京で着付けを習い始めたのは、その二年後のこと。最初はもちろん、ひとりではどうにもならなかった着物も、練習すればなんとかサマになるものですね。さらにその後、Instagramで見つけた着物家・伊藤仁美さんのライフスタイルに感銘を受け、着付けコースに通うことに。憧れの伊藤先生から教わった着付けのノウハウや「着物はコミュニケーションツール」という思想は、今でも心の宝物です。
私は、着物をできれば特別なハレの日にだけ着るのではなく、できれば洋服と同じ感覚で日常的に楽しみたいと思っていました。実際そのようにしていらっしゃる伊藤先生たちは、所作が美しく、着物のある暮らしそのものを大切にしているように感じます。
でも。着物は、ご存知のように値が張るものも多く、勇気をふるって買ったとしても、そんな日は汚れることが怖くて、普段通りに過ごすことができなくなってしまう自分がいるのも事実なのでした。
そこで目を付けたのが、着物のリサイクルショップ。もちろん、よく確認する必要があるとは思いますが、中古でも状態のよいものはたくさんありますし、お値段は新品で買うよりはるかに安いです。なにより、昔ながらの古典的な色柄やアンティークっぽい一着が突然見つかったりするので、私にとっては宝探しのよう!
\和装コーディネート、目下勉強中!/
■小技の効いた頼れる『ZARA』ニット■
ユニクロやGU、無印良品も大好きですが、中でも40代に突入して以降、立ち寄る機会が圧倒的に増えたのが『ザラ』。商品の入れ替わりも速いので、行くたびに新鮮な発見があります。
最近買った中でお気に入りは、このトップス「オープンニットセーター」。生成りのサマーニットのような風合いで、カジュアルながら、レーストップスのようなフェミニンな雰囲気が持ち味です。もう少し暖かくなったら、デニムやチノパン、シンプルなフレアスカートとの相性をイメージしつつ、 レトロかわいいコーデを楽しみたいと思っています。
\プチプラ服こそ清潔感と上品さの加減を重視/
■『エバゴス』もヴィンテージも、全てが愛おしいかごバッグ■
若い頃からどこへ出かけても、かごが置いてあるお店には、磁石のようにふら~っと引き寄せられてします。夏でも冬でも、一年中持っていますし、部屋の中でもたくさん収納として愛用しています。
インテリアに使っているお気に入りは、キッチン棚に4つ並べた中の一番左のかご。『フライングタイガー』で購入したお手頃価格のもので、中には使用頻度の高いキッチンクロスなどを収納しています。その他のかごも同様に、お弁当包みや、細々したものを収納するのに便利に使っています。
\置くだけでサマになるから便利/
なぜこれほどかごに惹かれるのか、自分でもうまく説明できないんですが、年齢を重ねても変わらず「ときめくもの」、「大事なもの」があるって、きっと幸せなことですよね。
\経年変化も天然素材ならでは/
canaria_rs / カナリア
1969年生まれ。自撮りのファッションコーディネートや暮らしを綴ったブログ『Canaria Style』が、大人の女性たちから共感を集める。不定期で販売する自作のアクセサリーや、アパレルブランド『Zelal』とのコラボアイテムも人気。今春、夫の仕事先の都合で引っ越し予定だったものの、その必要がなくなり、引き続きマイペースに家事や仕事をこなし、夫婦で家飲みを極める日々。