昨年までパリから、リアルなフランスレポートを送ってくれていたクウネル・サロンメンバー松永加奈さん。帰国して半年経った今、フランスの味が少し恋しくなってきたのだとか。そんな松永さんがフランスを代表する味、チーズとワインの「マリアージュ」についてレポートします。
料理ルポでよく見る「マリアージュ」って?
パリに住み始めて半年ほどたったころ。近所に住むお酒好きな友人が、あるお店でおすすめされたワイン&チーズの相性の良さに驚き「これがマリアージュか!ってわかった」と話してくれたことがありました。
この「マリアージュ(mariage)」というフランス語。『結婚』のほか『組み合わせ』という意味もあり、ワインと料理の相性を表現する際によく使われます。私もたびたび耳にしていたものの、今一つ言葉の意味をストレートに感じたことがなく…。しかし、友人の話を聞いた後日、同じお店でチーズを食べてワインを飲んだ瞬間、「これか!」と「マリアージュ」を実感。味、香りともにバシっとその相性の良さが伝わり、言葉の意味を体感したのでした。
…と、帰国して半年たち、そんなこともあったなーと思っていたら、私と同時期にパリから本帰国した友人から「フランスのナチュラルワインとチーズのペアリングが体験できるお店がある」との情報が。久しぶりのペアリング、それは面白いかも。
フランスの味そのままのチーズ&ワインショップ
そして伺ったのは、渋谷にある『Le Comptoir』。フランスのナチュラルチーズとワインのペアリングを体験できるお店。昨年3月にワイン&チーズのサブスクリプションをスタート、11月にはアトリエ(実店舗)をオープンして、ワインとチーズのおいしいマッチングを提案しています。
店の入り口にはワインボトルが並び、奥のカウンターでは週替わりでおすすめのペアリングが楽しめて、さらにその奥にはアトリエらしく、フランスから届いたチーズを保存する専用の部屋が。ガラス張りだったので、ついじろじろ…(大きな丸ごとのチーズを見るとテンションが上がるのは私だけではないはず)。
もともとフランスでも日本でも、「詳しい方におすすめしていただくのが1番!」な私は、グラスで赤と白のワインを1種類ずつ、それに合うチーズの盛り合わせを出していただきました。
ここで、赤ワイン(アルザスのピノノワール)とカシスリキュールがしみ込んだブルーチーズ(フルムダンベール)のペアリングに「おぉぉ!」とボン・マリアージュを体験。難しいことは全然わからないけれど、ワインとチーズ、さらに自分の好みがぴたっと合う感覚を久しぶりに味わいました。
プロの「おすすめ」が定期で届く
スタッフの方によると、こちらのナチュラルワインとチーズは、フランスの生産者さんから私たちゲストに届くまで、一貫して『Le Comptoir』のスタッフが管理。そしてどれもスタッフが現地で選び抜いた、まだ日本では知られていない味ばかりなのだそう。チーズやワインが好きな方々はいろんな未体験の味に出会いたくて、こちらでサブスクするというわけですね、なるほど。
友達とおしゃべりしながらグラスを傾けたり、カウンター越しにフランスの話(全スタッフがフランス出身か在住経験者)をしながらパリのアペロ気分を味わうもよし、サブスクを利用して自宅でフランスを味わうもよし。ワイン&チーズで身近にフランスを感じられそうです。
本場フランスから届く「知る人ぞ知る味」と、素敵なペアリングを体感できるちょっと贅沢な時間。お店で、おうちで、楽しんでみませんか?
Le Comptoir/ル・コントワール
住:東京都渋谷区宇田川町37-15 ARISTO渋谷1階
営:12:30-20:30
休:月曜(祝日の月曜日を除く)
問い合わせ先:contact@lecomptoir.co.jp