好きな服、似合う服が明確になってきたクウネル世代。そんないま、しっくりくるのは、同世代のデザイナーがつくるブランド。2番目にご紹介するのは「服を選び着る喜びの記憶を大切にしたい」をブランドテーマに掲げる『ayanoguchiaya(アヤノグチアヤ)』です。
ayanoguchiaya(アヤノグチアヤ) / デザイナー野口アヤさん
ファッション界通例の春夏、秋冬のシーズンではなく、通し番号でシリーズを発表。(今回は02)。素材はオーガニックコットンや環境に負荷のかからないリネンを使用。最新情報はインスタグラムから。
野口アヤさんが『サロン ド バルコニー』を終わらせたのが2017年。それから3年の時を経て、『ayanoguchiaya』はスタートしました。
「大量生産や、早いサイクルで消費されがちなファッション界に疑問を感じた」という野口さんらしくサスティナブル(持続可能性)を何よりも大切にし、自分の手の届く範囲での服づくりに邁進しています。
「オーガニックで上質な素材を使い、長く大切に着られるものをつくっていきたいと思っています。捨てられてしまうようなレースをアップサイクルしたり、ひとつの服で何通りにも着られるようなデザインにしたり」
あれもこれもと服を替えるのではなく、一枚の服をとことん愛したい。大人の女性たちが行き着いた先にあるおしゃれを提案してくれています。
『ku:nel』2021年3月号掲載
写真 鈴木静華/ 取材・文 鈴木麻子
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