味も食感もレストラン顔負けの、ハイレベルな取り寄せスイーツが増えています。 賞味期限をあまり気にせず、いろいろな楽しみ方ができるアイテムが多いので、自分へのご褒美にいかがですか。
日持ちのする焼き菓子か、冷凍のアイスだけ、なんて思い込んでいませんか。 実は、技術や流通の進歩で、お取り寄せアイテムは劇的に進化しています。足を運ばなければ手に入らなかった繊細なケーキも、急速冷凍などの技術で取り寄せ可能に。また、冷蔵で、レンジで温めてと、ひとつのケーキで多彩な味わい方ができるものも増えています。冷凍なら、好きな時に温度や切り方を変えて。 焼き菓子なら、できたてと1~2週間後の味や食感の違いをと、その変化も魅力的です。
1. ラ・シャルキュトリー釜津田の季節のフルーツテリーヌ
美しさとみずみずしさに乾杯!
東京・麻布十番のフレンチレストラン『釜津田』が営むテイクアウトショップで、抜群の人気を誇るデザートテリーヌ。
フレッシュのまま、水分の多いものはコンポートして。ぎっしり並んだフルーツを、アニスで香りづけした白ワインの爽やかなジュレでつないでいます。キリッと冷やして口にすると、目が覚めるようなみずみずしさ!ハート型、丸型など形も多彩に6種揃う。
2. Milano Dolce TreSpade(ミラノ ドルチェ トレ・スパーデ)のミラノプリン
キリッと立ったとびきり濃厚なプリン
店主が、イタリア修業時代の恩師から受け継いだレシピをもとに考案したのが、ミラノプリン。余計な材料はなし。
生クリームを贅沢に使った生地を、低温でじっくり焼き、丸一日かけて冷やして作るプリンは、しっかり硬さがありつつ、驚くほど濃厚でクリーミー。いわゆるイタリアのプリンとは違うおいしさに出合えます。
3. POIRE des rois GINZA(ポアール デ ロワ ギンザ)のフルーツソルベ詰合せ
果実が香る、なめらかなシャーベット
プレミアムアイスクリーム専門店の看板アイテム。リンゴは、一般にはほぼ出回らない大きな陸奥を契約農家から取り寄せ。
果肉を手作業で取り出し、季節によって配合を変えながら、生クリームなどと合わせてシャーベットにし、果皮に詰めています。フルーツの味を活かしながらも、また違うクリーミーなおいしさが味わえる、メロン、ポンム、シトロン、アナナスの4種。
4. LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE (ル・ショコラ・アラン・デュカス)のグラス
カカオ豆の個性を味わう巨匠のアイス
世界に冠たるフレンチシェフ、アラン・デュカス氏のチョコレート専門店が作るアイスクリーム。世界中の産地からカカオ豆を選び、パリの工房で作られるクーベルチュールの個性が伝わる濃厚さ。
グレーは産地による豆の違いを味わうシングルオリジン、ブルーはブランドオリジナルの味が楽しめます。冷蔵庫で5分ほど戻すと、カカオの風味がより鮮やかに。
『ku:nel』2021年1月号掲載
写真 柳原久子 / 取材・文 齋藤優子