引き続きおうちで過ごす時間が長くなっています。普段なかなか手が出せない、お菓子作りに挑戦したいという方も多いのではないでしょうか? そんな方におすすめな超簡単お菓子レシピを、お料理好きな方々に伺いました。材料も作り方もシンプルな、すぐにでも作りたくなるレシピです。器店『shizen』の店主・刀根弥生さんは大好きな黒豆煮のアレンジレシピを教えてくれました。
アレンジで年中楽しめる、
黒糖寒天のみつ豆。
黒豆煮が好きで、お正月以外にも、ときどき煮ているという刀根さん。
そのままでもいいけれど、寒天と合わせて、みつ豆風にするのが刀根さん流です。ポイントはすだちで柿などのフルーツをマリネすること。
「寒天も黒豆も甘いので、ほどよい酸味が味をまとめてくれます。仕上げにラム酒を少量たらすのも忘れずに。黒豆煮とラム酒の相性がいいんです」
季節によって果物を変えたりアイスを添えたり、アレンジ次第でいろいろ楽しめます。
●材料(作りやすい分量)
棒寒天… 1本
黒糖… 100g
黒豆煮… 適量
柿、すだちの果汁、ラム酒… 各適量
●作り方
1)黒糖寒天をつくる。棒寒天を水に浸し、水をギュッと絞る。鍋に水5 00㎖(分量外)と寒天を入れて中火にかける。
2)沸騰したらかき混ぜて寒天を煮溶かし、黒糖を加えてさらに混ぜる。寒天と黒糖の形が完全になくなったら、水でさっと洗ったバットに流し入れ、かたまるまで室温におく。あら熱がとれたら冷蔵庫でしっかり冷やす。
3)柿は小さめのひと口大に切り、すだちの果汁を混ぜる。寒天はサイコロ状に切る。器に寒天、黒豆、柿を盛り、ラム酒少々を回しかける。
刀根弥生/とねやよい
東京・神宮前にある器店『shizen』の店主。古家を改修した店内に
は、作り手の思いと技が込められた選りすぐりの器が並んでいる。
『ku:nel』2021年1月号掲載
写真 近藤沙菜/取材・文 結城歩