車は美意識。島田順子さんが長く乗りこなす愛車ポルシェ911とのストーリー。【これが似合う大人になりたい!】
これが似合う、釣り合う、使いこなしたい……と大人の象徴だと思うアイテムってあります。人により、憧れによって魅力を感じるものとの出合い方、つき合い方もさまざま。今回は、島田順子さんとポルシェ911のヒストリー。
形、佇まいに惹かれた車を長らく乗りこなして
島田順子さん×ポルシェ911
出会いは 10 歳くらい。三浦から館山に帰るとき、フェリーで運ばれているその車に初遭遇。
「きれいな形と色に見とれました。 母が、ポルシェって言うんだよって。大人になったらこんな車に乗りたいと、心に刻んだのだと思います」
思い出2シーン目は1970年のパリ。「後に上司になる女性社長が黒いシャツで黒いポルシェに乗り、グヮンとエンジンをふかして走り去ったの」。鮮烈な記憶を温めていた島田順子さんがポルシェを愛車にしたのは、ブランド設立後のことです。
「その前の車を街で盗難された辛い体験を経て、悔しくて寂しい気分を奮い立たせなくちゃ、ポルシェに乗ろう!と」それから40 年以上『ポルシェ』らしいクーペタイプの「911」に乗り続けて今の3代目とは15 年以上のつき合い。
「車は足と考える面もあるけど車内は自分だけの空間。歌ったり泣いたり叫んだり、好き放題リラックス、一人の時間を満喫できます」
「911」はポルシェのアイコンモデル。街中でもよく運転していた。「最近パリ市内は規制が激しく、機会は減っています」
濃紺の3代目は故障しらず。この日はフォンテンブローの家からゴルフへ。2012年の撮影。
車は美意識の表現でもあって。
「流線形のフォルムがともかく美しいしエンジン音も好きで、乗っていて楽しい。昔はスピードも楽しみましたけど、今はプーロンマーケットの田舎道で安全運転、友人宅やゴルフ場に行くのを幸せと感じます。そういえば最近、車を運転して降りようとしたら、かっこいいと言われたりするんです。白髪になったからポルシェが似合うのかしら?」
PROFILE
島田順子/しまだ・じゅんこ
デザイナー
千葉県館山生まれ。16歳で運転免許取得。1966年よりパリ在住。1981年JUNKO SHIMADAブランドはパリコレデビューし今季91回めのコレクションを発表。
『クウネル』2026年11月号掲載
写真/山下郁夫、取材・文/原 千香子
SHARE
『クウネル』NO.141掲載
どんな大人になりたいか?
- 発売日 : 2026年9月18日
- 価格 : 1,100円 (税込)