家具や洋服を処分し、心が身軽になったことも運気アップにつながって。【風水を取り入れた台北の住まい】
日々の暮らしの中で、風水への関心が高い台湾。いにしえの叡智と住まう人の個性が息づく浅田友里恵さん宅を訪問。光と風が溢れる住まいを風水ポイントと共に紹介します
風水で空間を整え、モノを厳選。安心感と快適さは招運の基本。
以前はテーブル類が置かれていたリビングルーム。息子の「なくてもよいのでは?」の一言で撤去。お気に入りのカーペットの存在感が増し、より心地よく過ごせる空間に。
個性的な戸建て住宅が建ち並ぶ、高台の高級住宅街の一角に佇む地下1階、地上2階と屋上からなる家。経営者の夫とここに暮らすのは、浅田友里恵さん。
風水ポイント1_階段の1階踊り場に財運を取り込む“滾球流水盆”を置く
水の循環と共に水晶玉がクルクルと回る装置“滾球流水盆(グンチョウリョウスェイパン)”。財運などを取り込むとされ、風水師から、置くべき時期と場所の指定があったそう。水は定期的に取り替えている。
「23年前に築5年の戸建てを購入し、全面的にリフォーム。その際、義姉から、間取り図を風水師に見せて相談するよう提案され、指示に従って設計を変更し、指摘された場所を整えました」
風水ポイント2_螺旋階段の手前に壁を設置
当初の設計では、螺旋階段がどこからも見えるエントランスとなっていたが「正面玄関から入ってくる運気は、一旦1階全体に流れるようにすべき」との風水師のアドバイスで壁を設置。
アドバイスの中で興味深いのは、玄関ドアの角度。夫婦の生年月日と出生時間から、15度斜めにした方が運気を取り込みやすいとのことで、指示通りに施工。
「玄関の外に噴水を作ることも勧められ、石材の噴水をつくりました。夫とは『言われたことは、とりあえずやっておけば安心』という気持ちでしたね」
風水ポイント4_浄化したいポイントにヒマラヤソルトを添える
地下の入り口、トイレ、棚の奥など、空気が澱みがちなポイントには、ブロック状のヒマラヤソルトを置いている。空間を浄化する作用があるほか、邪気祓いにも効果があるといわれる。
風水に前向きに向き合うようになったのは、コロナ禍で在宅時間が増えた頃。設置するようにと言われた〝滾球流水盆(グンチョウリョウスェイバン)〟を用意していなかったことに気づき、すぐに指定の場所に置きました。
風水ポイント5_東の窓際に、浄化によいとされる水晶やサンスベリアを飾る
「東の窓辺には水晶を」とアドバイスされ、1階と2階の同じ位置に配置。ツヤツヤの魚も水晶製。台湾において魚は富や繁栄、蓄えを象徴する吉祥物。空間を浄化する植物も随所に。
「そんなふうに風水を意識し始めてからは、物事がスムーズに運ぶようになったように思います。今回の取材のため、改めて風水師の指示書を見たら流水盆の位置に運が集まる時期は2024年からと書かれていました。図らずもその時期に先んじて必要なしつらえを準備できたことで、好運を取り込めたようです」
風水ポイント6_子どもの勉強部屋は北を選択
集中できる方角は北ということで、勉強部屋は北東に。窓の外には豊かな緑があり、疲れた目を休めるのにも最適。子どもたちが独立した後は、書斎として利用している。
風水アイテムの活用に加え、気分よく過ごせる空間づくりも大切だと浅田さん。
「家の中が明るく清潔であること、空気がきれいであること、空間は閉め切ることなく開放的であること。掃除が好きなこともあり、玄関や水回りはこまめに掃除し、気になるポイントには、空気を浄化するといわれる植物を置いています」
風水ポイント7_火を使うキッチンは北側につくる
家の北側に作るようにとの指示で、この場所へ。隅々まで新築時と変わらぬ美しさ。「起床後、鉄瓶で沸かした白湯を飲みながら、キッチンから窓の外の景色を眺めるのが朝のルーティーン」
また、コロナ禍に大型家具や洋服類を処分したことも、運気の上昇につながっていると感じているそうです。
「達成感が得られ、モノと同時に心の整理もでき、なんだか豊かな気持ちになれました。物理的にも部屋の開放感が増し、日々の掃除もぐっと楽に。その流れで、落ち葉の処理が大変だった庭木も伐採しました。そうした心の負担を減らす暮らしの工夫も、意外に運気に影響している気がします。運を招く風水のしつらえと日々の空間づくり、共通するのは〝これで大丈夫!〟という安心感があることかもしれません」
豪華でありながら、清潔感があふれるキッチン&ダイニング。雲の流れや空の色の移り変わり、庭木の様子がよくわかる大きな窓は、この家の主役。日中はとても明るく開放的。
浅田友里恵さん宅の間取り図。
594平米の敷地に建つ邸宅。日当たりと眺めが良かったことが購入の決め手となったそう。リフォームの際は、ダイニングに大きな窓を作るなど、採光を意識した設計を試みた。
PROFILE
浅田友里恵/あさだ・ゆりえ
主婦
台湾人の夫との結婚を機に移住。マテリアル関係の会社を経営する夫のサポートをしながら、2人の息子を育てた。台湾在住歴は30年。息子たちは独立し、今は夫婦2人で暮らす。地下には趣味のアートフラワー作品を収める部屋も。
『クウネル』2026年5月号掲載
写真/アイビー・チェン、コーディネート/片倉真理、取材・文/堀 由美子、編集/今井 恵
SHARE
『クウネル』NO.138掲載
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