おしゃれも地産地消!ユニクロアイテムに地元・吉祥寺ショップのものをプラス【おしゃれマチュアはどこで服買う?】前編

年齢を重ねるにつれて、洋服選びが難しくなると感じることはありませんか?そんなお悩みを解決するためのヒントを、おしゃれなマチュア世代の方に教えていただく連載。今回は、吉祥寺の人気ヘアサロン『atelier OONO』のスタイリスト・大野芳子さんに、お気に入りのお店やファッションの楽しみ方について伺います。

ショッピングもおしゃれも「地産地消」が基本

6年前に、経営していたサロンを後輩オーナーに譲渡し、夫の大野勝次さんと現在のお店を構えた芳子さん。それは、50代のうちに先々を見越しての決断だったと言います。

「お客さまに恵まれて、この吉祥寺で長く仕事を続けさせていただいています。ただ、年齢を重ねるにつれ、自分の体力とクオリティのバランスを保つことが難しくなってきました。そこで、クオリティを維持しながら最後まで心地よい時間を提供できるよう、完全予約制、ご新規は取らないという形でお店を運営しています」

界隈でおしゃれと評判の芳子さんは、地元商店街のスタッフとしても活躍。秋祭りでは自身もお神輿に参加し、衣装の着方もサポート。さらに、旦那様、元スタッフと共にボランティアで髪結いも手掛けています。

お店は「四方善し」がコンセプト。その心は、「お客様善し」「取引業者及び美容師仲間善し」「吉祥寺の地域の皆様善し」、そして「私達とスタッフ善し」という理念なのだそう。

「私たちは吉祥寺に育ててもらったからこそ、最後はここに貢献したいと考えています。その思いから、「四方善し」の一つである「地域」を大切にし、目指しているのは地産地消です。お買い物は地元で、ファッションも、地元のものでおしゃれを楽しみながら、それをお客様にも発信できたらと思っています」

仕事着はUNIQLOを基本にアクセサリーで遊びます

トップス(アニエスベー)、パンツ(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS)、ブーツ(mohi)。仕事着は「洗いやすさ」と「動きやすさ」がマストで、UNIQLOをはじめ、ショップはどれも吉祥寺の店舗を利用。

美容師という職業柄、薬剤などを扱うことが多いため、仕事着には汚れを気にしない服を中心に選んでいると言う芳子さん。

「基本的に、『UNIQLO』のアイテムをユニフォームのように愛用しています。洗濯しやすく着心地がいい上に、使い込んだら買い替えやすい。循環しながら着用できるので仕事着にぴったりです。ほかにも、仕事用には地元のファストファッションで揃えることが多いですね」

シンプルな装いはブローチを飾ってアップデート。「柄物があまり着られなくなってきて、アクセサリーで遊ぶ方が私には合っているようです」

「お客様の前で、本当は一張羅とか着たいんですけどね」と話す芳子さんは、仕事用のカジュアルファッションに、アクセサリーで遊び心やラグジュアリー感をプラス。旅先や地元で「高価ではないけれど面白いもの」を選び、ファッションを楽しんでいると言います。

ジュエリーは吉祥寺の『Pearls White』で、アクセサリーやブローチは『東急百貨店 吉祥寺店』や旅行先、海外などで購入。

中でも、吉祥寺の『Pearls White』のリメイクジュエリーは、程よいラグジュアリー感とカジュアルさを持った絶妙な仕上がりが、自身にフィットするのだそう。

仕事柄、指輪はできないので、お母さまの形見は着けやすいピアスにリメイク。

「お客様に夢も感じていただきたいので、アクセサリーやジュエリーは着けるようにしています。『Pearls White』は大人のカジュアルに似合うよう、攻めた感じのリメイクも素敵に仕上げてくださるお気に入りのお店。今日のピアスも、ジュエリー好きだった母の形見のリメイクです。母が一番気に入っていたものを分解して、軟骨ピアスを作っていただきました。今まで5つあいていたピアスに6つ足して、計11個。運気が上がるとか、配置を考えてたりしていたら、結局6個もあけちゃいました(笑)」

ちょっと反逆的なことでパワーをチャージ

メガネが印象的な芳子さんのコレクションは、吉祥寺の『真野眼鏡』のもの。「真野さんは選ぶことが上手な方。私が好きなデザインが入るとお知らせしてくださいます」

トレードマークになっている眼鏡は、吉祥寺の『真野眼鏡』の太いフレームをご愛用。

「太いフレームの眼鏡をかけると、クマやシミがごまかせるんです(笑)。年を取ったらこのくらいデザイン性のある眼鏡でいいんじゃないかと。フレームは毎日、洋服に合わせて選んでいます」

足元はケガのないよう、スニーカーやローヒールを選び、色でハズすのが芳子さん流。「『コンバース』や『アディダス』の〈スタンスミス〉、仕事の時は『ニューバランス』を愛用しています。『ドクターマーチン』のようなハイカットも安定していて歩きやすく重宝しています」

ピアスの穴を増やしたり、カラーにアクセントを効かせたり、年齢を重ねたからこそ「やりたいことをやる」大切さを感じているのだそう。

「大人だからこそ、好きなものを選んで身に付けて、気分を上げることを大切にしていきたいですよね」

「大人になるにつれてコンサバになりがちなところを、少しパンクに攻めてみるのもいいかなと思います。ヘアスタイルにも通じることですが、"年を取ってきたからそろそろ短くしなくちゃね"とおっしゃるお客様には、"その発想やめましょう、好きか嫌いかにしましょう!"とお伝えしています。この年齢でそんなにピアスをあけるなんて……という考えではなく、むしろ年齢を重ねたからこそ、ちょっとおかしなことをしてもいいのでは。その方が楽しいですし、少し反逆的なことをすると、元気になりますしね」

※後編に続きます

撮影/斎藤弥里、取材・文/松永加奈

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