水もいらないゴミも出ない、ほぼ完全な栄養剤はちみつ。災害の備蓄にゼッタイおすすめ!【はちみつライフエッセイ】

3月は防災意識が一層気が引き締まり、防災バッグの中や備蓄を見直すという人も多いかもしれません。見直すついでに、今年からは非常食に「はちみつ」を加えてみるのはいかがでしょう?

栄養満点で長期保存が可能、さらに美味しいという、実は非常食に最適なはちみつ。そんな身近すぎて意外と知らない!? はちみつの驚くべきケアパワーや知られざる使い方など、はちみつの魅力がたっぷり詰まった話題の書籍『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)をご紹介します。

はちみつ愛用歴25年の著者による、いちばん詳しくて楽しいはちみつ本

はちみつにどっぷりハマり、はちみつ愛用歴25年のスペシャリスト前田京子さんのはちみつライフエッセイ『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)は、国内外の文献から得た知識と長年にわたって実践した経験を惜しみなく伝える、いちばん詳しくて楽しいはちみつ本。

本書は2015年に発売して累計10万部のベストセラーとなった書籍の新装版。じわじわと読み継がれ、ここ数年で新装版の発売を待ち望む声や問い合わせが多く寄せられたそう。

はちみつをマルチミネラルたっぷりの「自然の栄養爆弾」と語る前田さんは、身体の不調のケアだけでなく、もしもの時に理想的な非常・保存食だと太鼓判を押します

今回は〈クウネル・サロン〉の読者のために、本書の中から一部記事を抜粋して全3回にわたってお届けします!「ひとさじのはちみつ」をなめるだけ。”栄養爆弾”で不眠や花粉症もナチュラルケア!に続いて、2回目となる今回は、「保存食としてのはちみつ」について。

※これより下の記事は『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)からの抜粋です。

非常時の備蓄にこそとっておきのはちみつを

日本は世界に名だたる自然災害国。地震、台風、火山噴火と、どこかで ほぼ毎日のように、山は煙をあげるわ、地面はぐらぐら揺れるわ、滝のような雨に雹の嵐。にぎやかなこと、この上ない。

いきなりドカンとおおごとになり、物資の供給路が断たれることなきにしもあらず、最低限の食料や水の備蓄、救急箱の準備ぐらい、ひと通りしておかなければ、とは、今日日、誰もが思うことだ。

著者 前田京子さん宅の備蓄用はちみつ。大容量のものを家族分用意しておくと安心とのこと。

我が家では備蓄品の中に、家族ひとり当たり1.8キロのはちみつを用意している。非常のときこそ、家族のみんなが大好物のとっておきの品である。ほっぺたが落ちるおいしさの高千穂や対馬産日本ミツバチの百花蜜。奥深く豊かな風味の北海道の菩提樹(シナノキ)、そば、アカシアのはちみつ。 それに、とろけるキャラメルのようなニュージーランド産医療グレードのマヌカハニーや甘露蜜など。

この美味な備蓄がどん、とあるだけで百人力。「来るなら来い!」と大船に乗った気になれる。

はちみつはほぼ完全な栄養剤

前にも書いたが、3ヵ月をはちみつと牛乳だけでゆうゆうと生活したという人がいる。はちみつは栄養剤としては、ほぼ無敵なのだ。

本書では、はちみつの選び方や使い方のコツをビジュアルで紹介。

はちみつの糖分はブドウ糖や果糖なので、消化器に負担をかけることなくスムーズに吸収され、すばやくエネルギーとなる。からだが必要とする各種ビタミン、ミネラル類が、バランスよく含まれている。

ビタミンCだけは、はちみつだけに頼っているとやや不足するので補った方がいいとされているから、そのために備蓄品の中には、葉や茎を丸ごと粉に挽いた緑茶も入れてある。こんなお茶なら水やお湯をそのままさすだけですぐ飲めるし、ゴミも出ない。

常温で長期保存できる優等生

はちみつが非常食、保存食として優れている理由は他にもある。強い抗菌作用を持つはちみつの中では、ばい菌が繁殖することはできないので、常温で保管してもいつまでも腐るということがない。もちろん生のはちみつの場合でもそうなのだ。賞味期限が切れるため、定期的に食品備蓄の入れ替えをするという必要がないはちみつは、面倒くさがりやには、とってもありがたい。

油と同じように光には弱いので、涼しくて暗い所にふたをきっちり締めておく。そうして一度備えてしまえば、基本的に何年も放りっぱなしで忘れておける。

はちみつは「治療薬」として切り傷ややけどにもそのパワーを発揮。もしもの時にも知っていると役に立ちます。

何しろミイラの保存に使われたというはちみつだ。その抗菌作用、効能が長持ちなことにかけては、折り紙付きなわけである。

ーーのはずなのですが、実際には、「とっておき」というのは、時々誘惑にかられて、ついつい出してきてしまうものなのですね。大変な非常時にこそ、元気を出さなくてはいけないからと考えて、とっ ておきのはちみつを備蓄しているはずなのだけれど......。

急なお客のときなどに「あ、お菓子が何にもないけど、食後のデザートどうしよう!」などというのは、備蓄に手をつける上等の言い訳として最適の機会だ。まあこれって、ある意味確かに、非常時だとも言えるわけでしょう?

プレーンヨーグルトにはちみつを混ぜて作る、前田さんのとっておきデザート「はちみつ入りレアチーズケーキと乳酸菌ドリンク」。

PROFILE

前田京子(まえだ きょうこ)

国際基督教大学教養学部、東京大学法学部卒業。手作り石けん・ボディケアブームの先駆けとなった『お風呂の愉しみ』 (飛鳥新社)、『はっか油の愉しみ』(マガジンハウス)他、著書多数。2015年に発売した『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家 庭医薬品の知恵』は10万部のベストセラーに。1962年生まれ、横浜市在住。

好評発売中、食べるケア以外にもはちみつパワーの恩恵はいろいろ!

新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵

“天然の栄養爆弾”はちみつは身体のさまざまなトラブルの強い味方。はちみつで歯を磨いたり、目薬代わりに使ったり、はちみつフェイシャルパックは即効性抜群!自然由来のケアパワーに触れて、最強のセルフケアを楽しく学べる一冊です。2015年に発売してたちまちベストセラーとなった『ひとさじのはちみつ』に新しい情報を加えた新装版。

新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)
1,650円

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