【更年期世代の美容】齋藤 薫さんが辿り着いた引き算ケア公開。「劇的全方位性」がすごいコスメは?

いくつもの化粧品や美容法を試し、取捨選択を繰り返してきたクウネル世代。その経験からたどり着いた、大人美容で大切なこととは?今回は、美容ジャーナリストの齋藤薫さんに「きれいのために やめたこと、始めたこと。」を伺いました。

夜のケア、ダブル洗顔......。 がんばる美容はやめていい

大人になってお手入れでやめたことがいくつもあるという齋藤さん。

「ひとつは、夜のお手入れをやめました。入浴もスキンケアも私は全部、朝に。なぜなら、1日の終わりはエネルギーが低下するうえに、夜にお風呂に入ると気持ちがネガティブになるから。最近、SNSで『お風呂キャンセル』というワードが話題になっていて、体や心が疲れてお風呂に入れない人が多いと聞きますが、夜にいろいろなことを自分に課すと心がネガティブ発想になるんじゃないかというのが私の持論。歯磨きも寝る直前にすると覚醒して睡眠によくないと専門家に聞いて、夜は殺菌効果のある洗口液とフロスで軽くケアするだけに」

ダブル洗顔、毎日のシャンプー、自己流マッサージもやめたと言います。

「特に肌荒れ気味ならダブル洗顔や泡洗顔にこだわるのはやめたほうがいいとご提案したいです。洗いすぎると皮脂やセラミドまで取り去ってしまうので、私は洗顔は拭き取り派。実際、以前は角質を取りすぎてくすんでいた感じで、拭き取り乳液に変えたら肌がふっくらして、トラブルもなくなりました。シャンプーも石けんで体を洗うのも2、3日に1回。 頭皮や髪が傷むのは洗いすぎによって常在菌のバランスが崩れるから、との説も」

お手入れ全体にいえることとしては 「がんばるのをやめていい」と齋藤さん。

「塗る」だけではなく、インナーケア重視

「保湿やUVケアなど絶対にやっておかないといけないことだけクリアすれば、毎日必死でフルコースのスキンケアをする必要はないと思います。自己流マッサージをするくらいなら、美顔器に任せたほうが効果も上がります。もっといえば、 化粧品はどんどん減らしていい。いまや1本であれもこれも全部ケアしてくれる進化系アイテムが出ているので、そういうものを活用して他のことに時間を使ったほうがいいかと。また更年期世代は、塗るものに頼るだけではダメということも身をもって痛感しているので、私自身、基本はサプリなどインナーケアを中心にした美容生活にシフトしています」

齋藤さんが頼りにしているコスメ

右・「セラミドケアでメイク落としするような逆転発想を、使うたびありがたいと思うほど。肌にとろけて拭き取りの幸せを教えてくれる」
〈キュレル 乳液ケアメイク落とし(医薬部外品) 〉200mℓ 1,650円[編集部調べ]/『花王〈キュレル〉』

中・「かくも短時間で目に見えて肌が変わる即効性は記憶にない。ひと皮むけたような劇的全方位性もすごい」
〈エリクシール ザ セラム aa(医薬部外品)〉50mℓ 8,910円[編集部調べ]/『エリクシール』

左・「朝塗るものを1品に凝縮して、どこまでも簡潔にしたシミ・シワ・UVケアの功績はあまりに大きい」
〈コスメデコルテ AQ アブソリュート UV プロテクション ブライトニング&リンクル〉 55g 11,000円/『コスメデコルテ』

お話を伺った方

齋藤 薫/さいとう・かおる

美容ジャーナリスト
時代を切り取る鋭い目線と女性 の背中を押してくれる温かい言葉が人気。女性誌で美容記事、連載エッセイを多数手がけるほか、広告制作、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。

『クウネル』2024年11月号掲載 写真/加藤新作、 取材・文 /矢沢美香

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『クウネル』NO.129掲載

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