人生をもっと豊かにしたい方必見!大人のための体験の場『500年の学校』東京・町田で開講

2024年11月より、東京・町田の寺院「簗田寺」にて、北欧のフォルケホイスコーレの考え方を取り入れたプログラム『500年の学校』が始まります。豊かな時間を過ごして、心の寄り道をしながら、今と未来の自分に向き合ってみませんか?

自然の中で感性を磨く大人の講座『500年の学校』

デンマークを発祥として、今や北欧に広がる国民のための学校「フォルケホイスコーレ」の考え方を取り入れた、プログラム『500年の学校』が開講します。

運営するのは、東京・町田の寺院「簗田寺(りょうでんじ)」と、施設「かぞくのアトリエ」や「景丘(かげおか)の家」、人気イベント「TRACING THE ROOTS 旅と手しごと」などを手がける「マザーディクショナリー」。

フォルケホイスコーレ(Folkehøjskole)とは?

デンマークを発祥として北欧に広がる、すべての人のための学校です。個人の個性と感性を育み、尊重することが国の豊かさに繋がることを信じて作られた仕組みのひとつ。「人生の学校」とも呼ばれるフォルケホイスコーレは、自分らしく生きるための寄り道、心の休憩時間となるような場。継続的なプログラムや、他者との対話(ダイアローグ)、自己と向き合う体験を重ねて、成績や評価という価値観ではない、人と社会にとっての豊かさについて考える場として根付き、日本でも関心が高まっています。

自然豊かな簗田寺を舞台に、アートや哲学、食、からだ、自然、サスティナビリティにまつわるさまざまなプログラムを通して、それぞれの個性や感性を育んでいきます。

さらに、参加者とのダイアローグ(対話)などで、自分自身を見つめ、他者や社会との関わりを大切にしたり、未来への種まきをできるような豊かな時間を過ごすことも目的のひとつです。

『500年の学校』を象徴するキーワードのひとつが、“ダイアローグ(対話)”。ダイアローグとは、互いを尊重しながら安心して話しをすること。

実際にフォルケホイスコーレでも、ダイアローグは重要な役割を持っているそう。意見の違いを尊重し合い、時に自分の意見を変化させながら、学びを深めます。

テーマを設けて、シンプルなルールで行う対話。自分の言葉で対話を重ねていくことで、新しい気づきが生まれます。

日常から少し離れて、四季の移ろいを感じながら、個性溢れる講師陣や参加者とのふれあいを通して、身体と心の感性を開いていく。自分らしくありながら、心地よい時間を過ごせるプログラムが充実しています。

東京・町田で、地域に根ざし開かれた寺院として文化・社会事業も行う「簗田寺」。境内には、カフェやお花屋さん、精進食堂や宿坊も。

里山でのフィールドワークも予定。草花や自然を観察したり、畑仕事などをすることができます。

坐禅体験も予定。

講座の流れと豪華な講師陣

『500年の学校』の講師には、さまざまなジャンルで活躍する豪華なメンバーが名を連ねます。

フォトグラファー・在本彌生さん、アーティスト・コムアイさん、eatrip 主宰・野村友里さんをはじめ、主催である簗田寺の副住職・齋藤紘良さん、「しぜんの国保育園」園長を務める齋藤美和さんも登壇。

主な講師陣(※予定)

第一期は、2024年11月〜2025年10月の1年間。講座は、月に1回「簗田寺」に集い、1日を過ごします(全12回)。1年間、同じ参加メンバーとともに、さまざまなプログラムを体験できる内容になっています。

1日のスケジュール

10:00〜10:30 ブレスト(坐禅、里山散策、畑作業など)
10:30〜11:30 講座
11:30〜12:30 ランチタイム(精進料理や火を囲みながら)
12:30〜15:00 講座
15:00〜16:00 ダイアローグ(参加者のみんなで対話)

『500年の学校』体験レポート

そんな『500年の学校』の体験会に参加し、実際の講座の流れの一部を体験させていただきました。今回はその様子をレポートします。

まずは、ブレストとして里山へ。季節の草花を観察しながら、風や音など全身で自然を感じます。心と体が、じわじわとほぐれていくような気持ちのよい時間でした。

参加者のみなさんと共に里山へ進みます。案内してくれたのは、「簗田寺」の副住職・ 齋藤紘良さん。

日陰に咲いていた、イワタバコの花。

「500年の学校」のプログラムの中でも、里山の手入れや畑仕事ができるようになるとか。

里山の上まで登ると、さらに気持ちのよい展望が広がります。

齋藤さんに言われ、里山の土を触ってみると、ふかふか。とってもいい匂いです。手入れを丁寧に行うことで、森ではいい循環が生まれるそう。

そして坐禅体験へ。姿勢を整えて、じっと時を過ごします。感覚が研ぎ澄まされていきます。

続いては、調香所「まとい」にてお香作り体験を。実際に『500年の学校』では、里山で自分で刈り取った植物からお香を作るプログラムを予定しているそう。

講師の齋藤美和さんは、簗田寺の隣の「しぜんの国保育園」園長を務めています。

今回は、無花果の葉っぱを乾燥させたものを香原料のひとつに。

参加者の皆さんと順番に、無花果の葉をすり鉢で細かくすっていきます。

ほかの香原料や湧水を加えて練り上げてから、各自でコーン型に形成します。

愛らしいお香ができあがりました!持ち帰って1週間ほどで乾燥すれば使えます。

まといでは、普段、調香ワークショップをやっています。

調香ワークショップの様子。

そして、初めてのダイアローグも体験しました。

「相手の意見に批判せずに尊重する」「話終わるまで聞く」「普段の役職や役割を忘れる」などのルールや方法を聞き、3〜4人のグループに分かれてダイアローグ開始。1つのテーマに沿って、10分間話をしました。

参加者の皆さんもダイアローグを行うのが初めての方が多かったようで、緊張のなかスタートしましたが、話し始めるとあっという間。もっと皆さんの話を聞きたいな…少し物足りなさを感じたのもいい経験でした。

“安心して自分の意見を話せる場”というダイアローグの前提通り、普段のおしゃべりとは違うような、緊張と心地よさを感じました。

体験会の最後は、境内にある精進食堂「ときとそら」へ。普段こちらでは、発芽玄米中心に、野菜や穀類、境内で収穫された野草などを使った、シンプルでやさしい精進料理を楽しむことができます。今日のメニューは精進カレー。

「精進カレーで満たされて、体の内側から元気になってくれたら」と話してくださったのは、「ときとそら」の料理を監修する齋藤美智子さん。

精進カレー。豆をベースに、数種類のスパイスを加えたやさしい味わい。複数のアチャールはどれも絶品でした。

眺めも素晴らしく、おいしいご飯とともに癒されます。

「ときとそら」では、知足安分を大切にし、朝粥や精進カレー、精進御膳を提供しています。

「ときとそら」の2階にある宿坊も見学させていただきました。

宿坊もとっても素敵な空間です。

時間を忘れて、自然のなかでゆったりと過ごし、日常を振り返ったり、未来のことを考えたり。帰り道は、心と体ともに確かな充実感を感じました。

講座では、さまざまな出会いと体験があり、語らう場所がある。きっと、自分を見つめ直すことができるのではないでしょうか。学校とも習い事とも少し違う、わたしたち大人に必要な場かもしれません。きっと参加するたびに、新しい発見があるはずです。

現在、6月・7月の体験会は大好評につき予約満席でキャンセル待ち。講座の参加は受付中なので、ぜひHPをチェックしてみてください。

<INFO>
500年の学校

開催日程:2024 年11月〜2025年10月の毎月第1日曜日 ※1月のみ、第2日曜日
年間プログラム:月1回(全12回)
募集人数:25名(先着順)
対象:18歳以上
時間:10:00〜16:00(昼食付き)
受講料:月額22,000円(税込)×12回 ※通年コースのみ
会場:簗田寺(東京都町田市忠生2丁目5-33)
募集締め切り:2024年9月末日を予定。定員に達し次第終了。
https://www.yato500.net/
Instagram:@yato500net

取材・文/阿部里歩

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