【おしゃれ達人のバッグの中身vol.19】布作家・bird camp 岩淵芙美子さん「作り手の思いが伝わる作家ものに惹かれます」

おしゃれな方のバッグとその中身を紹介する連載の第18回目は、『bird camp』の名で活動する布作家・岩淵芙美子さんが登場です。かわいらしさと美しさを併せ持ったノスタルジックなデザインで人々を魅了する岩淵さんに、独自のセンスが詰まったバッグと愛用品を見せていただきます。

デザインがユニークな『bird camp』のトートバッグ

岩淵さんが愛用するのは、自身のブランド『bird camp』のトートバッグ。初期から作っているバッグの2代目で、サンプルとしてとっておいたものを1年前から使用しているのだそう。

「使いながら、汚れ方や傷み方、サイズ感や使い心地など確認しています。これはシンプルなのでいろんな服に合わせやすく、持ち手と本体が丸になるようにデザインした柄がポイント。自分でも気に入っています」

ノートやファイルが入る便利なサイズ感のバッグは帆布製。「使用頻度の高いかばんを作るときは、丈夫な帆布を使っています」

ヨーロッパを中心に海外のデッドストック文具や雑貨を販売する『Mein Schatz』のキーホルダー。

「キーホルダーは、毎回出店している長野のイベントでご一緒した雑貨店『Mein Schatz(マインシャッツ)』さんのオリジナル。MとSを組み合わせた形ときれいな赤が気に入って購入しました。Mein Schatz、ドイツ語で"私のお気に入り"という言葉を持ち歩くのも、なんだかいい気分です」

 

自分の手と気持ちにしっくりくる小物で元気をチャージ

布素材のかばんをはじめ、布ものが好きという岩淵さん。「自分にしっくりくる色や、気持ちが明るくなるような色を感覚的に選んでいます」

(写真左上から時計回りに)
bird camp』の横長ポーチ:充電器や小型ライトなど、ちょっとした防災アイテムを入れています。

カードケース:『bird camp』にちなんで「鳥の絵が入っているから」と友人がプレゼントしてくれたもの。元気が出る赤と革の手触りがお気に入り。

THAUMAII』のキーホルダー:デザイナーが「夢の中で旅したTHAUMAII島」をコンセプトにアイテムを製作。これは島にあるモーテルのルームキーという設定で、鍵を付けています。

ティッシュケース:友人からのプレゼント。作家さんの手作りで、モチーフは多分コアラ。ティッシュくらいボリュームのある耳が良いんですよね。

本:電車の中でなんとなく携帯電話を見る癖をやめるために、もともと好きだった読書を。本に合わせてブックカバーを変えるのも楽しみの1つ。今はミナ・ペルホネンのカバーです。

ミニポーチ:福岡で活動する『port side laboratory』のプラベートブランド『nancoi』とのコラボ。ディテールに遊び心があり、タグのローマ字書きは長崎弁なんです。

numeri』の長財布:革の柔らかさと落ち着きのあるきれいなグリーンがお気に入り。

ピンクの小さなポーチには常備薬、家族で行った伊勢神宮のお守り、リップ、爪切り、メジャー。パートナーのお母さんの手作りのがま口にはピアス、栓抜きを。

nancoi』とコラボしたポーチ。タグに書かれている英字は、英語ではなく長崎弁!

ポーチの1つには常備薬など、あると便利なものを最小限にまとめてイン。

「元気にしてくれる色、あると便利なもの、作ってくれた人の気持ちや思い出も一緒に。お守り的な存在です」

ちなみに栓抜きは「たまたま必要な状況が続いたことがあって」持ち歩き始めたそう。

「活躍の場はほとんどありませんが、あると心強いし、なんで持っているの?!と小ネタにもなるんです(笑)。もう1つのポーチにはカード類と名刺を入れて、いざというときに取り出しています」

ノートの表紙を飾るのは、一緒に出店したお店や友人のデザイナー、ライブ特典などさまざまなシール。

布の柄のラフを描いたり、仕事の打ち合わせの内容を書き込むときには、パソコンではなく『ミドリカンパニー』の〈MDノート〉を愛用。

「手描きの方が、手から頭、プリント作業へとスムーズに繋がっていく気がするんです。〈MDノート〉の紙はペンでも鉛筆でも描きやすいんですよ」

食パンの絵が入った『gochiso』の3色ボールペンは「パン好きな私へ友人からのプレゼント。重さや書き味がちょうどいいです」

使いながら能登を思う石川発のエコバッグ

石川県かほく市を拠点に活動するアーティスト『饅頭verymuch』のチャリティーエコバッグ。

仕事柄、素材やデザインだけでなく、商品が持つストーリーにも惹かれるという岩淵さん。愛用のエコバッグも、その背景に思いを馳せているのだそう。

「石川県のアーティスト、『饅頭verymuch』さんが作った、能登半島地震の被災地支援チャリティーグッズです。仕事用のA4ファイルや布サンプル、生地などたくさん入り、使うたびに能登のことを考えています」

岩淵芙美子(bird camp)

布作家。2011年から活動。
シルクスクリーンプリントで作ったオリジナル生地で、服や雑貨を製作。各地での展示や出店、ワークショップのほかミュージシャンの衣装製作などを手掛ける。
公式インスタグラム:@birdcamp

【イベント】
『春のピクニックSUZUKIYA』
「ピクニック」をテーマに、ごはん屋さんや雑貨(かばん、洋服、お皿など)が大集合!
日程:2024年4月27日(土)~4月28日(日)
場所:カフェ『SUZUKIYA』(埼玉県本庄市朝日町2-3-62)

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