たくさんの喜怒哀楽や経験を積んだ大人のスタイルには、その人の生き方が現れます。「着こなしにルールなんてないわ」と語る結城アンナさんの私服をご紹介します。
「痛い、キツい、苦しい……。そんな我慢をすることをやめたの。Comfortable (心地いい)であることが第一、これはファッションも同じです」 と、存在そのものがまさに心地いい結城アンナさん。自身の素直な思いを言葉にし、行動されている現れでしょう。
「まずは自分をわかっていないとダメよね。私はこれが好き、こういうことをしたい、そんなふうに自分の本当の気持ちを知ることで、マイスタイルが持てると思うの」 マイスタイルを持つことが、自信を持つことにもなり、生き方にもなると続けます。
「人が見たら『なんなのあの服 』と思っても、本人が堂々と着て『これが私のスタイルよ』と自信に満ちていたら、カッコイイじゃない!だからね、自分は自分の人生をどう生きたいんだろう、将来はどうなっていたいんだろう、そうやって自問自答して自分の声を聞くの。自分のことは自分にしかわからないんだもの。それができている人がやっぱりカッコイイわよね」
「同じ柄のニット3点、インナー×カーディガン×ストールの重ね着です。この服のデザイナーは、こんなふうに着るとは想像もしていなかったと思うの。自分流に着こなすのが好きです。ちょっと変わった形のデニムとも相性がいいでしょ」
ゆうきあんな
14歳でモデルデビューし、雑誌『アンアン』などで人気を博す。現在、雑誌やテレビなどで自然体の心地よい暮らし方をはじめ、美しいシルバーヘアを楽しむ女性として注目を集める。Instagram:@ayukihouseも人気。
『ku:nel』2020年3月号掲載
写真 上原朋也/ヘア&メイク/ Eita/取材・文 河田実紀 Hata-Raku