いま二拠点生活を送る人が増加中。東京・栃木の2カ所で暮らすデザイナーのお部屋を訪問【前編】
日々をもっと輝かせるために、生活の拠点を2カ所に持つ人が増加中です。今回は、東京と栃木で二拠点生活をおくるデザイナー・橋本靖代さんの自宅をご紹介。ライフスタイル、センス、人生観が反映された生活空間は必見。前編は東京のお部屋です。
PROFILE
橋本靖代/はしもとやすよ
アパレル会社退職後、n100にて活動し、2018年に自身によるブランドeleven 2ndを設立。 Instagram:@eleven2nd。KoYA shop問合せはe-mailで。
個性的な空間を見つけて好きにつくり、暮らし全体のベースに
上質なニットウエアを中心に展開するブランドをひとりで営む橋本さん。1年半ほど前から二拠点生活を始めたそうです。まずはメインとなる東京・神宮前を訪ねました。
「ここは住居兼オフィス兼アトリエです。ブランドを始めることを考えた上でこの場所に決めて、フルリノベーションして入りました。空間も空間づくりも楽しめる部屋なんです」
アーチのついた壁や戸口、ぐるりが窓の細長いLDK……凝った構造に、スタイリッシュなキッチンや小屋風の一角。散りばめられたインダストリアルな素材、エアラインのトローリーなど面白い家具、北欧スタイルやミッドセンチュリーまで、至るところにワクワクが溢れています。
「仕事もして長い時間を過ごす家はとにかく心地いい空間でなくては!」と言う橋本さん。生活の舞台での公私の分け方はどうしているのでしょう?
「大きなテーブルは展示会のメイン空間に。ダイニングでは日々ご飯も食べ、商談も。友人を招く時は部屋のあちこちで寛いでもらうし。生活も空間も区別なく一体化していますがそれが楽」
神宮前に越すと同時に共に暮らすことになったパートナー、伊能さんは思い通りの部屋づくりに欠かせない存在です。店舗や住宅の内装デザインや施工を仕事とし器用な彼のことを橋本さんが「一家に一人いてほしい人」と言うのもつい納得してしまいます。
「照明やパーツの調達、キッチン天板等の建材選びや仕上げ作業は彼。まずこうしたいと話し合い、後はお願いして。家具は適宜持ち寄りでした。お互いの趣味をほどよくミックスできたせいか、すぐ遊びに来てくれた知人は長く暮らしているみたいと言っていましたね」(近日公開の後編に続きます)
『クウネル』2023年9月号掲載 写真/山崎智世、取材・文/原 千香子
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『クウネル』No.122掲載
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