好きなことを好きな仲間とシェアしたり、仲間がいるからこそ新しい趣味に挑戦したり。学生時代の同好会のように趣味でつながる空間は、とっておきの笑顔であふれていました。仕事や家庭に追われる中でも「好きなこと」を大切にしている素敵な人たちをご紹介。
目黒真希/めぐろまき
モデル
宮城県出身。モデルとして活躍しながら 2003年に映画『こぼれる月』で女優デビュー。ピラティスのインストラクターの資格も持つ。
Instagram:@megumakimaki
森下紀子/もりしたのりこ
モデル
青森県出身。10代から女性誌を中心にモデルとして活躍するかたわら、アパレルブランド『ランビリーゾ』のプロデュースを務めるなど多才。
Instagram:@noriko_morishita_
初心者仲間で笑って踊って気分爽快!
表参道の地下スタジオから聞こえてきたのはBTSのヒット曲 『ダイナマイト』。スタジオをのぞくと、長身の3人が、鏡ごしに振りの確認に励んでいました。
同世代仲間の森下紀子さん、目黒真希さん、はなさんがダンスチーム『BBA(ボーイズビーアンビシャス)』を発足したのは今年の1月のこと。月に一度、3人でスタジオに集まり、プロダンサーの先生からレッスンを受けています。
「去年までK-POPを見たことも聞いたこともなかったんですけど、ちょっと調べたいことがあってYouTubeを見ていたらどハマりしてしまいました。楽しそうだからみんなで踊りたいねって言ってたんですけれど、なかなか3人で通える初心者向けのクラスが見つからなかったんです」(目黒さん)
「3箇所くらい教室に問い合わせてみたんだけれど、半年くらい見つからな くて……なかなか私たちに踊らせてくれないねって話していたら、知り合いが教わっているダンサーの先生を紹介してもらって、ようやく踊ることができました」(はなさん)
K-POP初心者の3人と先生で相談し、課題曲はBTSの『ダイナマイト』に決定。最初はYouTubeのダンス動画を見てもまったく振りが入ってこなかったと言います。
「BTSのダンスを見たこともなかったので、どこからどう始めたらいいの かさっぱりだったのですが、先生が少しずつパートを抜粋して丁寧に教えてくれるので、いつの間にか踊れるようになってきました」(はなさん)
「私はちょっとだけジャズファンクを習ったことがあるんですけど、すごく 激しくてついていけなくなってしまったことがあるんです。どうせ習うなら 初心者仲間で一緒に始められたら楽しいなって。まさかこんなに難しいダンスが踊れるようになるなんて思いもしなかった!」(森下さん)
踊っている間は終始笑顔の3人。振りを忘れてしまっても、アレンジを加えたりふざけたりして笑いが絶えることはありません。10代からの長い付き合いとあって、立ち位置やフォーメーションの確認まで、息もぴったり。
「友達歴はもう25年以上になるかな。 真希ちゃんとはデビューが一緒だったの。はなちゃんは『non-no』の先輩で、撮影現場やショーでよく一緒になってたよね」(森下さん)
「あの頃は地方での撮影やショーも多かったから、一緒になるとずっとしゃべってたよね。今は仕事ではなかなか一緒になる機会がないので、こうしてダンスで定期的に会えるのがうれしい。 踊っている時はふざけてばかりで、先生に申し訳ないくらい」(はなさん)
先生の指導はスパルタで、レッスンが終わる頃には汗だくになり、お腹もペコペコ。有酸素運動として健康にもいい実感があるそう。
「年内に2曲くらい踊れるようになりたいよね。何か目標があるとがんばれるかな」(目黒さん)、「身内だけの発表会をやるのはどう?まずは一曲踊れるようにがんばろう!」(はなさん)
『クウネル』2022年7月掲載
写真/玉井俊行、 取材・文/吾妻枝里子