「お彼岸のときに食べる素朴なお菓子」。そんなイメージを打ち破る、洗練されて、バラエティ豊かなおはぎをご紹介。
ショコラにナッツにレモンピール……。「これはおはぎの種類」といったら驚くと同時に、未知の味の領域に「食べてみたい!」と強く惹かれる方も多いのでは? 「タケノとおはぎ」はおはぎ専門店。タケノとは店主の小川寛貴さんのおばあちゃんの名前。
「以前から、この町でワインとデリの店を営んでいて、ちょうど隣にスペースが空いたので何か新しいことに挑戦したいと思いました。できれば日本ならではのものを提案したいと」。
そこで思い出したのが祖母のおはぎ。甘いものが苦手でもパクパクいける、すっきりとした甘さが昔から大好きでした。早速、おばあちゃんのあんこをレシピ化。「デリで扱うナッツやドライフルーツとも組み合わせたら?」と試行錯誤で、定番以外のメニューも開発。「定食屋の日替わり」のように、毎日、季節の味が並びます。小豆は香り高い北海道大納言、トッピングには添加物を使わず安心できる食材のみを。注文したら、木のわっぱにていねいに詰めてくれます。
住:東京都世田谷区桜新町1-21-11
電: 03-6413-1227
営:12:00〜16:00(売り切れ次第、終了)
休:月、火曜
『ku:nel』2018年5月号掲載
写真 柳原久子/取材・文 鈴木麻子