【マチュア世代へ…おやすみ前のミニエッセイ】料理研究家・門倉多仁亜さん「豊かな時間」

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Short essay :

「豊かな時間」

一年ちょっと前、初めて都会を離れ、田園広がる夫の故郷、鹿屋市で暮らすことになりました。同時に、大人になって初の一軒家暮らしのスタート。鍵一つで気軽に外出できるマンション暮らしに慣れていた私にとって、一軒家生活に慣れるのは大変でした(まだ慣れてはいませんが)。

家の中だけでなく、庭や畑も心配しなければならない。庭掃除や草取り、畑の土作り、次の季節に向けて花を植えたり…。段取りとタイミングが重要で、意外と時間と体力を要する仕事ばかりなのです。

でも、思いがけないご褒美も。 畑や庭を作っているのは周りの人たちも一緒。いっぱい収穫できた時にはお裾分けします。朝玄関を開けたら採れ立てのアスパラガスが置かれていたり、「庭の木のアボカドをもいできたよ〜」とか、猪や釣った魚、庭の巣箱で採取した蜂蜜に餅米など季節の食材が届きます。

料理へのスタンスも変わり、 いただいたものをどう活かすかを考えるように。初めての食材や新たな調理法にもチャレンジし楽しんでいます。猪のワイン酢煮、なかなか美味しいですよ!

都会には、なんでも手に入る豊かさがありますが、鹿屋の田舎には、身近にあるものを工夫し自ら作り出す、クリエイティブに考える豊かな時間がありました。 さて、今日もベランダで日向ぼっこをしながら、自分でついた餅を炭火で焼いてランチにでもしますか?

『ku:nel』2022年3月号掲載

文/門倉多仁亜 写真/久保田千晴

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