後藤由紀子さん 家族が4人から2人に減り、だんだん分かってきた食事作りのコツ

後藤由紀子 おせち hal

静岡・沼津で暮らしの道具の店「hal(ハル)」を営む後藤由紀子さん。50代ならではの装い、台所の工夫、人付き合いのコツなど、暮らしにまつわるさまざまなことを紹介した著書を多数出版しています。日々の生活から生まれるアイデアや気づきは素直で等身大。多くのファンの心をつかんでいます。そんな後藤さんの暮らしのエッセイをお届けします。

1月もあっという間に後半に……。
さて、皆さま、どんなお正月を過ごしましたか?
我が家はこのお正月、久しぶりに家族4人揃うことができました。いつぶりだろうと考えると、ざっと1年ぶり。ウソみたいと思うほどの緊急事態だったのだなと再確認しました。
子どもたちには「仕事も遊びも恋愛も今のうちに楽しんでね」なんて話をしたところです。
紅白を見て年を越し、両家に新年のご挨拶をした以外はずっと寝正月。箱根駅伝を見ては泣き、高校サッカーでも泣き、箱根駅伝を見てまた泣いてという、毎度おなじみのお正月となりました(笑)。

家事や育児をうんと頑張っていた懐かしい時期。


2021年5月、娘がひとり暮らしを始め、銀婚式を迎えた私たち夫婦は四半世紀ぶりのふたり暮らしに戻りました。
1994年・新婚の暮らしは3Kの平家借家からスタートし、1996年3月生まれの息子と1997年12月生まれの娘を授かることに。
専業主婦となり長男3歳、年子の娘の2歳まで24時間一緒に暮らすことにして、すべての育児を今のうち今のうちと毎日毎日子どもたちが育つ過程を存分に楽しみました。
幼稚園に預けてからは徐々に増えていく食卓の料理をせっせと作る日々。庭師をしている夫には、夏は汗だくだろうから疲労回復できる豚肉料理を、育ち盛りの子ども達にはいろいろな野菜の味を楽しめるよう産直であれこれ買って……と、いま思うと最も料理や家事を頑張っていた時代です。

hal 後藤由紀子 沼津の夕日
冬は富士山もきれいですが夕日も格別きれいです。仕事帰りに千本浜海岸へ寄り道。あまりに夕日がきれいでジーンとしています。

夫婦ふたりの暮らしに戻り、思うこと。

そんな育児時代を経て、子どもたちの独立により、食事量もふたり分に逆戻り。徐々に増えたのは自然な流れでしたが、急に減るのにはすぐに慣れず「あれ、どうしたものかしら」と正直戸惑いました。
日々のごはんが残り、その残り物をふたりで消化しなくてはいけないため、同じような献立が続く食卓に飽き飽き……。そこで、苦肉の策で最近サボっていたお弁当を再開し、前日の夕飯の残飯整理をすることに。
さらには、玉ねぎを一気に刻んではいけないこと、青菜を汁物・胡麻和え・炒め物などだいたい三分割に調理すること、お鍋を小さくすれば自然に作りすぎないことなどが分かってきました。
そこまで半年という時間がかかりましたが、習うより慣れろの精神で少しずつペースが掴めるようになり、再び無理なく食事作りを楽しめるようになったのです。

hal 後藤由紀子 お弁当
ささみが好きな夫のリクエストに応えてささみの竜田揚げ弁当。から揚げのときは卵焼きではなく、ゆで卵にすることが多いです。
hal 後藤由紀子 お弁当
鮭弁当は我が家の定番。夫はロカボダイエット中なのでサラダを先に食べてもらっています。
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家族揃って食卓を囲むことの大事さ、ありがたさを。

このお正月はふたり分のポーションで家族4人で少しづつ楽しむ構成に。
時の経過は面白いものだねと夫と話したところです。
そしていま改めて、長男18歳まで家族4人揃って毎日ごはんを食べることを唯一大切にしていて良かったなと思います。
自分のキャパシティの狭さから、主婦業半分、店主業半分にして、ひどい時はお店を15時閉店、土曜定休の時代もありました。
けれでも「家族全員で食卓を囲むこと」を大切にできたことは私の小さな誇りです。
毎日当たり前に繰り返していた一家団欒の風景が、今や年に数回の一大イベント。だからこそ次回また4人でのごはんはいつになるのかな。その時は何を作ろうかなといまから楽しみでなりません。

後藤由紀子 おせち hal
好きなものだけを詰めた今年のおせち。きんとん、黒豆、田作りはワタナベマキさんのレシピです。
halのしつらえ。水仙をアンティークの試験官立てに挿してツェツェ風に。よい香りが店内に立ち込めます。
hal 後藤由紀子 水仙
自宅にも水仙を。アンティークの細長いビーカーにざっくり入れて。
hal 後藤由紀子 ファッション
新年なので元気が出るようにと赤い服をチョイス。思いのほかいろいろな方から褒められます。デザインさせてもらったfoghalのワンピース。
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結城アンナ 連載

【結城アンナさん BALMUDA The Store Aoyamaへ! 前編】「おもてなし感覚が楽しい!」見て、触れて、味わう、 新しいストア体験。Vol.5

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